九死に一生辻三蔵の「ウィークエンダーブリリアントS(東京土曜11R)徹底予想!
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 ドスン!ゲート練習中、奥平師が乗った2歳馬*1が突然、暴れ始めた。奥平師を振り落とすと、馬が上に乗っかかる形になった。馬はすぐに立ち上がって取り押さえられたが、奥平師は動かない。周囲が騒然とする中、奥平師は脚をひきずりながら何とか立ち上がった。
 昼に厩舎に行くと、「馬を抱いたのは始めてだよ」と奥平師は笑いながら腰を押さえていた。「昨日までは普通にゲートに入っていたけど、今日になって、急に嫌がり始めた。油断したわけじゃないが、2歳馬は特に細心の注意を払わないといけないな。体のあちこちが痛いけど、無事で良かったよ」とほっとした様子。それもそのはず、来週水曜日(6月13日)にコイウタ美浦に帰ってくる。検疫に遠征の手続きとやることが山ほどある。大ケガしなかったのは何よりだ。
 「今朝、タケデンヴィーナス(エーデルワイスS)が取り消したし、嫌なことが続くなと思ったけど、それでも軽傷で済んだのは不幸中の幸いだね。今週は前半戦の総決算だし、いい形で締め括りたい」と気持ちを新たにしていた。
 もちろん、ブリリアントS(東京土曜11R)シャーベットトーンは「勝ち負けできる」と力が入っている。今週の南ウッドコースでは3頭併せの真ん中から力強く抜け出した。「オレは外のブリリアントクロス*2に乗っていたけど、手応えが良かったのでシャーベットを交わそうと思ったら、逆に離されたよ。あそこで突き放すのがさすがだな。やはり、重賞で勝ち負けできる馬はモノが違うよ」と興奮気味。「以前より体がシッカリして、連戦で使えるようになった。状態の良さは隣で乗っていた俺が太鼓判を押すよ。オープン特別で負けるわけにはいかない」と必勝宣言。確かに人気は同じ東海S組のマイネルボウノット(5着)、オリンピアンナイト(10着)だが、どちらも勝負付けは済んでいる。しかも平安S、東海S3着、川崎記念4着の実績がありながら、前走(57キロ)より軽い56.5キロは明らかに恵まれた。
 東海Sはクーリンガーがバテるのが早かったため、4コーナー手前で先頭。目標にされた分、ゴール前、差されたが、3着に踏ん張った。ヒーローアンセムが大逃げを打つ今回は「直線で逃げ馬を捕まえる」イメージで満を持して抜け出す。
 奥平厩舎は松山厩舎と並んで20勝を挙げているが、2着の差で全国リーディングトレーナー2位(6月3日現在)。「1度でいいからトップに立ってみたい。今週が前半戦最後。頂上から見える景色を味わってみたい」と意欲を燃やしていた。九死に一生を得たからこそ、悔いは残したくない。そんな強い気持ちがヒシヒシと伝わってきた。
ブリリアントS予想]
シャーベットトーン
ボンネビルレコード
メイショウホウオウ
☆オースミヘネシー
メイショウシャフト
オリンピアンナイト
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*1:牡、父クロフネ、母アントワープシチー

*2:中京日曜8R出走