データと情報の共生

 先週のグリーンチャンネル『KEIBAコンシェルジュ』は「データと情報の共生」をテーマに予想に取り組んだ。
 モーニングプラン(2月24日中山3R3歳未勝利ダ1800m)では柴田善騎手の進言でダートに使った◎アディシオン(3番人気1着)を推奨。データ面ではマンハッタンカフェ産駒が今年に入り、ダートの勝利数(14勝、勝率16.3%)が芝(10勝、勝率11.1%)を上回り、3歳未勝利戦での6勝(勝率24.0%)を全てダートで挙げていることに注目した(2月24日現在)。
中山記念は「シルポートの大逃げ」を利用できる先行馬としてダイワファルコン(3番人気2着)を本命に抜擢。昨年の天皇賞(秋)で2番手につけたカレンブラックヒルと一緒にシルポートを捕まえに行った経験があり、相手の脚を知っている点を重視した。ベストの中山芝1800m(3・2・0・2)なら多少早めに動いても押し切れると判断したが、天敵ナカヤマナイトの後塵を拝した(対ナカヤマナイト5戦全敗)。
 それでも『競馬道On Line』「プレミアム予想」では3連単▲-◎-△28,270円が的中、追い切り注目馬でもナカヤマナイトを推奨していたので開催最初の重賞で好結果が出たのは良かった。
 阪急杯ロードカナロアの強さに脱帽。厩舎サイドが「阪急杯の結果を見てから次走の予定を決めること」にこだわっていた理由が良くわかった(レース3日前の21日にオーナーサイドの要請で高松宮記念に向かうことが正式決定)。ドバイゴールデンシャヒーンを使うために、オーナーサイドを説得できる結果を出せる自信があったのだろう。もちろん、高松宮記念グローバルスプリントチャレンジ第2戦に組み込まれているが、競走馬として充実期に入った今なら世界最強スプリンターへの道を歩みたい気持ちも理解できる。
 私が本命に推したサンカルロ(4着)は直線に入るまでの形は完璧だったが、坂を登ってからもうひと伸びが利かなかった。昨年の阪急杯(3着)と同じ+10キロの馬体増が応えた形だ。状態が上がってくると飼い葉をバリバリ食べるので馬体増は想定していたが(前走の阪神カップも8キロ増)、こちらが思った以上に体が増えていた。大久保洋調教師が「1400mでロードカナロアに勝てないようでは本番で強気なことは言えんからな」と話していたが、前哨戦に取り組む意気込むではドバイ遠征を睨んでいたロードカナロアの方がモチベーションは高かった。