ダンスオールナイト!

 ワンスアポンナタイム。競馬新聞に載る調教時計はいわゆる15―15(1Fを15秒台で走る)より速い時計だけ。なぜなら、競争馬の心肺機能を鍛える基本速度が1Fを15秒以下で走ること。つまり、例えコースで軽いキャンターをしていても、15―15より遅い時計では載らない!?辻三蔵の「ひとりレビュー」。函館競馬場に滞在している大物2歳馬を紹介!ビーオブザバン、アグネスサージャンの続報です。

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 木曜日に放馬したビーオブザバン(松田國厩舎)も週末は時計を出していないが、毎日、角馬場に入って軽い運動をしている。特にビーオブザバンがいる松田國厩舎や、アグネスサージャン、キャスケードブーケがいる藤岡健厩舎は週末に速い時計を出すことはまずない。角馬場で軽い運動をしてから、ウッドチップコースを3F46〜47秒ぐらいの遅い時計で流すだけだ。だから、時計を出していなくても心配する必要はない。追い日の水曜日に速い時計を出せば、大丈夫だろう。
 
 一方、美浦では軽めの調教が中心の加藤征厩舎だが、函館では意欲的な調整が目立つ。特にダンスオールナイト(牝、父エルコンドルパサー、母ダンスパートナー)は8月17日、函館競馬場に入厩後、古馬相手に連日、併せ馬を消化。9月1日函館ウッドチップコースではプリンシパルS2着馬シャドウゲイト(脚色:一杯)と2頭併せ。直線で激しく競り合うと、1馬身先着。相変わらず追うと頭は高いが、[5F67秒1〜1F13秒0一杯]とビッシリ追えたのは収穫。しかも中2日で時計を出す元気の良さ。4日、Wコースでシャドウゲイト(脚色:馬なり)と併せて[4F58秒4〜1F12秒5馬なり]と鋭い反応で2馬身先着。兄ドリームパートナー(父エリシオ、現1勝)、姉ロイヤルパートナー(父エリシオ、現3勝)は脚元が弱く、体質の弱さに悩まされたが、2歳の早い時期から元気に攻め馬ができるのは何よりの好材料9月11日(日)札幌新馬戦(芝1800m)でデビュー予定。ビーオブザバン、キャスケードブーケ、ショウナンアルスと素質馬が揃うだけに緒戦からいきなりとは言えないが、先々は必ず走ってくる。5月に美浦で見たときよりも体に幅が出てきたように、オークスエリザベス女王杯を勝った母のように無事是名馬になるかも。

 馬の入れ替えが活発な加藤征厩舎はリヴァリーガーデン(牝、父サンデーサイレンス、母ポーラリヴァール)、ダノンスイショウ(牝、父Fusaichi Pegasus 、母Donna Star )、ストロングアサクサ(牡、父Lomitas、母Spirit of Eagles)が函館競馬場に入厩したと思いきや、ゲート試験を受けると、すぐさま退厩。間髪入れず、サンライズダンス(牡、父ダンスインザダーク、母グレイトサンライズ)、ステラディクオーレ(牡、父アドマイヤベガ、母ブリリアントカット)、トーセンセレニティ(牝、父サンデーサイレンス、母ジョウノカオルコ)が函館競馬場に入厩。このままゲート試験を受けて、秋デビューを目指す。

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