こうれ〜いの!オカさんチェック!一昨年のコスモバルク、昨年のマイネルバイファル*1に続いて、岡田繁幸オーナーが「今年のダービー馬」と公言したマイネルスケルツィ。しかし、このままではダービーはおろか、皐月賞トライアルにも出走できない!?辻三蔵の「重賞辻斬り」。最強の1勝馬誕生!?きさらぎ賞をぶった斬る!
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 ラフィアン岡田繁幸オーナーが「今年のダービー馬」と公言したマイネルスケルツィ。しかし、デビュー戦(2着)であえて藤沢和厩舎のジャリスコライトにぶつけてから勝ち運に見放された。その後、外傷を負うアクシデントもあり、2戦目も藤沢軍団のマチカネゲンジに敗れ、勝ち上がったのが朝日杯1週前の未勝利戦。デビュー前に「朝日杯を勝てます」という言葉もむなしく、予定を変更せざるを得なかった。
 しかし、それからが苦難の道のり。当初はホープフルSに出走予定だったが、主戦のヨシトミさんが乗れない*2ということでオーナーの一存でラジオたんぱ杯2歳Sへ転戦。しかし、降雪の影響で輸送に20時間以上かかる「想定外」もあり、あえなく惨敗(9着)。レース後の反動の回復に手間取り、ここまで出走が延びたが、今回もセントポーリア賞の予定がオーナーの意向により、またまた重賞挑戦となった。
 それにしても勝ち運がない。今回はテン乗りの安部騎手が騎乗したが、道中は持って行かれ気味に追走すると、直線では馬場の真ん中から一旦先頭。しかし、馬場の悪い部分を走ったせいか、内にモタれて立て直すのに一苦労。結局、交わしたはずのメイショウサムソンに差し返されて、3着に終わった。正直、本賞金を加算できない3着では意味がない。もし、癖を知り尽くしたヨシトミさんなら馬場のいいところを選んでギリギリまで追い出しを我慢したはずだ。笠松の安部騎手もマイネソーサリス愛知杯を勝っているとはいえ、中央場所ではまだ経験が足りない。それだけに乗り慣れたヨシトミさんでセントポーリア賞で確実に勝って欲しかった。これでローテーションが難しくなった。皐月賞トライアルには次々に関西の一線級が東上する。例え、3着で出走権を取ったとしても1勝のままではダービートライアルに出走するのすら難しい。大型馬の割りには意外と体質が弱いだけに、今回の遠征の反動も心配だ。「最強の1勝馬」という称号はいらないはずだ。
 勝ったドリームパスポートは逆に「最強の1勝馬」の称号を返上した。久々なせいか、パドックでテンションが高く、案の定、出遅れ。しかし、そこで慌てることなく、後方2番手で折り合うと、直線では馬場のいいところを選んであっという間に抜け出した。上がり3F34秒2はメンバー最速なら、勝ち時計は前日の春日特別(古馬1000万)より1秒1速いレースレコード。馬群がバラけたのを見計らって一気に追い出した安藤勝騎手(2戦2勝)の好騎乗も素晴らしかった。
 しかし、今回はあくまでも2番手グループでの争いに勝っただけのこと。以前、フサイチリシャールテイエムプリキュアマルカシェンクといった一線級に負けているようにクラシックではもう一回り成長しないと、勝ち負けはできない。本番では安藤勝騎手がサクラメガワンダーに騎乗する可能性が高いのも痛い。今回の勝利は立派だが、次走が試金石になる。
 2着メイショウサムソンは先行する以上、目標になるのは仕方がない。今回も一旦、前に出たマイネルスケルツィを差し返したように並んでからの勝負強さは見せたが、逆に瞬発力不足は否めない。同型のフサイチリシャールには完敗しているだけにクラシックでは厳しい戦いになる。
 4着グロリアスウィークは追い切りでもバカついていたように気性にムラがある。今回はチークピーシズを着けたが、道中、物見をしていたように走りに集中していない。気性面が成長しないと、クラシックでは通用しない。
 5着アドマイヤメインは前走同様、差す競馬を試みたが、頭が高い走りだけに追って味がない。武豊騎手が乗って掲示板が精一杯では先行きは…。
 6着ディープエアーはジリ脚だけによほど時計がかからないと厳しい。7着クラフトミラージュはプラス10キロと明らかに太め残り。いくら師が期待しても北Cコースで上がり重点のケイコでは体は仕上がらない。8着ファイングレインは前走で中舘騎手が気合をつけて逃げた影響で道中は抑えるのに一苦労。デビュー戦は好位で折り合いがついていただけに終始、行きたがっていたのは不満。今後、尾を引かなければいいが…。  
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 ありがとうございました。

*1:現1勝 父サンデーサイレンスアドラーブル 美浦中野隆厩舎

*2:エフセイコーに騎乗