今日も君が君らしく 青空の下で輝いている♪*1辻三蔵の「ウィークエンダー。大人になった君と勝利に導いた彼に乾杯!ヴィクトリアマイルを重賞辻斬り!きれいだね 君こそ我が誇り Dear WOMAN♪ 
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 勝った瞬間、小さなガッツポーズ。そして、ウイニングランでも小さく3度だけ手を上げた北村宏騎手。謙虚な彼らしく、控えめなウイニングランだったが、笑顔を見せたのが検量室に戻ってから。馬から下りると、いきなり熱い握手。グリーンチャンネルでは解説の水上学さんが「藤沢先生も喜んでいますね」と言っていたが、相手はヒロシのマネージャーをしている『競馬K』のM.Aさんでした。あしからず。
 それにしても、素晴らしい競馬だった。ダンスインザムードはすっかり大人になった。パドックでは1人引きにも関わらず、落ち着き払った姿で歩くと、貫禄十分。隣のマイネサマンサが腹回りに汗が白く浮き上がっていたが、発汗もなく、馬体のハリも満点だった。それにしても北村宏騎手も堂々としたもの。最後に馬場入りすると、ゴール板までゆっくり歩かせた。本来なら歓声を気にしてすぐにキャンターに移りたいところだが、馬をじっくり歩かせることで平常心を保たせた。岡部幸雄さんが「馬場入場でジョッキーがゴール板まで歩かせることは決まりです」と話していたが、岡部さんが引退後、毎レース、実行しているのはヨシトミさんと北村宏騎手だけだろう。ダンスをゴール板まで悠然と歩かせている姿に岡部さんの姿がダブッた。
 レースは1番枠を生かして好位の内に潜り込むと、折り合いに専念。前半5F59秒7のSペースで少し行きたがる面も見せたが、コスモマーベラスの後ろに入れて、うまく宥めた。直線で内ピッタリ回ると、馬群を開くまでジッと我慢。残り300mでコスモと逃げたマイルサマンサの間が1頭分、開くのを見るや、一気に抜け出した。雨が朝方、止んで内側が思ったほど、荒れず、土曜日同様、有利だったのもあるが、完璧なレース運びで上がり3F33秒8の末脚を使ったのだから完勝といっていいだろう。不振が続く藤沢和厩舎だが、最近は中間のケイコでは坂路を活用し、南ウッドコースでは1Fの切れ重視で追い切るなど、試行錯誤している。岡部騎手が引退し、所属していた橋本広、青木騎手、松田幸、古賀慎といったベテランの調教助手がやめた。馬房数も増え、転換期を迎えている藤沢和厩舎だが、中間のケイコで縦列調教の先頭を切ってペースを作っているのはヒロシだ。追い切り以外でもダンスインザムードにつきっきりでケイコをつけていたのも彼だった。これで名実共に藤沢和厩舎のエースになった。
 さて、次走は安田記念。今回は完勝だったが、馬場と相手に恵まれたのも確かだ。しかし、秋の天皇賞2、3着、マイルCS2、4着と牡馬相手に互角の勝負をしているのだから力は通用する。安田まで中2週だが、正味300mしか競馬していないだけにダメージはない。後は当日まで落ち着いているかどうか。大人になった二人なら乗り越えられる。
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*1:SMAPDear WOMAN』より