男気!藤田!辻三蔵の「ウィークエンダー。男は背中で語る!
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 プロ野球界の「男の中の男」といえば、広島東洋カープ黒田博樹投手。野球用品メーカーSSKから来年3月1日に捕球部分に「男気!黒田」と刻印が押された軟式用グラブが発売されるようになった。競馬界では自著『特別模範男!』でおなじみの藤田伸二騎手。阪神競馬場では不動の4番武豊から主役の座を奪い取った。
 外回りの直線は474m。しかもゴール前の高低差1.8mの急坂(勾配1.5%)は健在。右回り最大の競馬場に生まれ変わった阪神競馬場。特に外回りコースは東京の長い直線に中山の急坂が加わった印象で「日本一タフなコース」と言われたが、始まってみれば、「行った行った」のオンパレード。先週の芝コースの連対脚質は[逃8先10差2追0]、ダートは[逃9先10差3追2]。逃げ先行馬が占める割合は甲子園球場阪神ファン並みの84%、逃げ馬の連対率はバースも驚きの3割8分6厘だ。
 鳴尾記念は結果的には1、2番人気の決着だが、決まり手は予想の範疇にはなかった。逃げたマルカシェンクを3番手につけたサクラメガワンダーが差す展開は想像もつかなかった。どちらも近走は追い込み一辺倒だったが、テン乗りペリエ騎手(サクラメガワンダー騎乗)と吉田稔騎手(マルカシェンク騎乗)が大胆な先行策に打って出た。ただ、これはスポット参戦の外国人騎手と地方所属騎手だからできること。今まで通り、中央のジョッキーが騎乗していたら先入観が邪魔して劇的な脚質展開はできなかったはずだ。
 馬場を読み取る洞察力と機を見て敏に行動する判断力。誰もが手探り状態の中、男!藤田はリニューアル阪神でぶっちぎりの8勝を挙げている。その内、4勝が逃げ切り。残り4勝も4コーナー3番手以内とレースの主導権を完全に握っている。
 今週は土曜日は愛知杯ニシノフジムスメ)に騎乗するため、阪神競馬は日曜日だけの参戦になる。メインの阪神カップアサクサデンエンに騎乗する。復帰後2戦は精彩を欠いているが、秋の天皇賞(7着)は藤田騎手が午前中のレースで負傷して急遽、田中勝騎手に乗り替わった。それでも昨年(4着)より時計を1秒近く詰めて、7着(0秒7差)と見所はあった。ただ、マイルCS疲労の回復に手間取り、回避。中6週と間隔が開いたせいか、先週の追い切りは少し重かった。あと2週間で8歳になるだけにズブくなっているのは間違いないが、今週のひと追いでどれだけ絞れるかだろう。しかし、定量57キロで出走できるのは有り難い話。昨年の京王杯SCでオレハマッテルゼを破っているように芝1400m(3戦2勝)は得意だ。鞍上は頼れる4番バッター男!藤田。ユタカが帰ってきても4番の座は譲れない。
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