新学期でドキドキ!辻三蔵の「ウィークエンダー大阪杯プレビュー!
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 高松宮記念も終わり、来週から始まるクラシックに備えて、今週はG1の中日。阪神では大阪杯が行われるが、春の天皇賞の結びつきは年々、薄くなる。過去10年の春の天皇賞大阪杯組で連対したのはテイエムオペラオー(01年大阪杯4着→春天1着)、ヒシミラクル(03年大阪杯7着→春天1着)の2頭しかいない。春の天皇賞を目指す馬は順調なら関西馬阪神大賞典(中5週、芝3000m)、関東馬日経新春杯(中4週、芝2500m)を目標にする。過密日程や距離(芝2000m)も含めて、本番とは関連性が薄い大阪杯を使うメリットはほとんどない。
 昨年の大阪杯では春の天皇賞スズカマンボ有馬記念以来の出走。調整が遅れていたこともあり、状態面に不安があったが、3着に好走。しかし、重馬場と59キロが応えて、左後繋靭帯不全断裂を発症。競走能力喪失でこの一戦を最後に引退した。道中がユッタリ流れる長距離戦と違い、中距離のスペシャリストが揃う大阪杯は流れがキツイ。目下8連勝中だったテイエムオペラオーですら休み明けの大阪杯では息切れした。
 今年は二冠馬メイショウサムソン大阪杯で始動する。新学期を迎えて、心機一転。今回が瀬戸口厩舎から高橋成厩舎へ転厩して以来、初めてのレースになる。新生サムソンを印象付けたいところだが、今回は初めて尽くし。
 今までの休み明けと違うのは昨年は自厩舎で調整していたのが今回は放牧明け。昨年までは緊張感を保っていたため、仕上げやすかったが、今回は一旦、緩めた分、本番モードに戻すのが難しい。
 担当厩務員も替わり、中間はコース追いに加えて坂路を取り入れるなど、調整方法も変わった。陣営も手探り状態なのは間違いない。ましてや、今回は初めての59キロ。今まで57キロまでしか経験していないだけに不安はつきまとう。二冠馬の新学期はドキドキのスタートだ。 
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