コイウタ抒情!辻三蔵の「ウィークエンダー
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 今週の奥平厩舎はデザインシチー(福島日曜4R)、タケデンヴィーナス(中山日曜6R)で2勝して今年の勝ち鞍を11に延ばした。これで藤沢和厩舎(10勝)を抜いて、関東リーディング3位に躍り出た。しかし、それ以上に嬉しいのがコイウタ(ダービー卿CT2着)の復活だ。
 パドックではマイナス10キロとオークス競走中止)以来、初めて体を削ってきた。今までは気持ち余裕を持たせた作りだったが、本番を見据えて厳しく仕上げてきた。その分、馬場入場で気持ちが昂ぶる心配があったが、今回は厩務員が付き添い、ゴール板までゆっくり歩かせた。気持ちを落ち着かせてから、返し馬に入った。松岡騎手は手綱を抑えながらユッタリと走る姿は頼もしく見えたものだ。
 レースでは予定通り、後方集団の内でジックリ脚を溜める。同じ位置にいたダンスインザモアは3コーナーから外を回って上がっていくが、松岡騎手は内でジッと我慢。直線では迷わず内を突くと、ひと足先に抜け出したピカレスクコートの後ろを通ってくる。坂を登ってから猛然と追い込んできた。結局、ピカレスクコートに上手く乗られたが、松岡騎手も思い通りの競馬ができていただけに満足のいく結果だろう。何より、コイウタの新たな一面を引き出したことが今後に繋がる。桜花賞(3着)では好位から抜け出し、オーロカップ(2着)では外から追い込んだ。ただ、ヴィクトリアマイルを考えれば、好位からの競馬ではカワカミプリンセスに力負けする。外から追い込む形ではディアデラノビアには敵わない。しかし、今回のように馬群の中から差す競馬ができれば、ライバルの間隙を突くことができる。
 高速決着に不安があった馬が自己ベストの1分33秒4。昨年の桜花賞(3着、1分34秒7)よりも1秒3詰めたように時計勝負にもメドは立ってきた。本番で更なる上積みが見込めるだけに、更に時計は詰まるはずだ。松岡騎手のエージェントをしている後輩トラックマンからは「胸を張ってヴィクトリアマイルに行けますね」と言われた。本番に希望が膨らむ大きな2着だ。
 『馬』紙面上では△−◎で馬連12,530円、馬単20,320円が的中したが、当ブログで推奨し切れなかったのが残念だった。
 同じく当ブログで推奨した中山日曜6Rタケデンヴィーナスは好位から抜け出して完勝。単勝670円(4番人気)、馬単3140円(4点)の好配当だった。
 春風S(中山日曜10R)アイアムアドーター(9番人気15着)はスタート直後に挟まれて競馬にならなかった。プラス14キロ(488キロ)と多少、重かったのもあるが(連対体重482キロ)、今回は運がなかった。
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