宝塚大劇場辻三蔵の「ウィークエンダー宝塚記念直前予想!
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 今年の宝塚記念でなぜか黙視されているのは日曜日に雨が降ること。午前中からポツポツと降り始めて、午後3時にはピークを迎える。前半が速くなれば、当然、上がりはかかる。3コーナーからダイワメジャーを巡って、メイショウサムソンウオッカなどの人気馬が動けば、尚更だ。水分を多く含み、脚元に絡みつく馬場はスタミナの消耗が激しい。早めに動けば、ゴール前、急坂があるラスト1Fで形勢が変わるはずだ。
 ただ、「6強」から馬券は買い辛い。直線入り口でダイワメジャーが先行馬を潰して先頭に立つところをメイショウサムソンウオッカが襲いかかる。アドマイヤムーンは「乗り替わり」の直接の原因が調教師がユタカの騎乗に不満を持っていたこと。香港で脚を余した結果を踏まえれば、今回は京都記念のように好位で競馬する。ウオッカを目標に早めに動くのは間違いない。
 カワカミプリンセスは追い切りで再三、集中力を欠いていたようにまだ本調子にはない。一度、調子を落とした牝馬は復調に時間がかかる。「強いカワカミ」のイメージで競馬すれば、激流に飲み込まれてしまう。「6強」では武豊騎手のポップロックが面白い。「6強」の中で力が劣るのは武豊騎手が一番、わかっている。イメージはペリエ騎手が2着狙いで最内をすくった昨年の有馬記念(2着)。重馬場も苦にしないだけに皆が避ける内を突くはずだ。ただ、史上稀に見るハイレベルなメンバーで勝ちを争えば、当然、潰し合いになる。怖いのは無欲の差し馬だ。
 アドマイヤフジ目黒記念(3着)で復活を感じさせる走り。昨年3月に、キ甲*1を骨折した影響が尾を引いていたが、ようやく、全力で走れるようになった。骨折自体は完治していたが、キ甲の上に鞍があるので、手前を替えるときに違和感を感じていた。その分、反応が遅れてスムーズな競馬ができなかった。しかし、慣れてくれば、違和感なく、走れるようになる。前走からケイコの動きが格段に良くなっていたが、実戦で証明した。キ甲骨折を克服した馬は心身ともに逞しく成長する。同じく、キ甲骨折から立ち直ったトウショウナイトは5歳秋に重賞初制覇。春の天皇賞(5着)でも見せ場を作った。アドマイヤフジもこれからが成長期だ。キ甲骨折の影響が尾を引いていた休養前3戦は気にしなくていい。 
 スイープトウショウが回避して、繰り上がりで出走可能になった「強運」の持ち主。阪神コースは2戦2勝。旧阪神と同じ芝内回り2200mはベストの条件だ。当初は七夕賞(鞍上柴田善騎手)を予定していたが、最高の舞台でG1に出走できる。
鞍上は春のG1で1勝2着2回と存在感を見せている福永騎手。福永騎手は昨日の阪神11R(1位入線)で6着に降着して、6月30日(土)から7月8日(日)まで騎乗停止になった(開催日4日間)。これにともない、7月6、7日に行われる米国遠征の騎乗が日程上は不可能となった。米国の主催者側が、特例で騎乗を認める可能性がわずかにあるが、今回が春最後のG1になるかもしれない。当然、モチベーションは高い。
 4歳春には古都S、日経新春杯スウィフトカレントを2度に渡り、破った実力馬。古都Sで最速の上がり(3F33秒5)を使えば、実質、重馬場だった日経新春杯(やや重)では荒れた内を突いて一気に抜け出した。晴雨兼用だけに重馬場もこなせる。日経新春杯同様、荒れた内を狙ってロスなく追い込むはずだ。宝塚大劇場は祐一の晴れ舞台だ。
[宝塚記念予想]
アドマイヤフジ
スウィフトカレント
メイショウサムソン
ポップロック
ダイワメジャー
ウオッカ
アサクサキングス
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*1:馬の首と背の境にある膨らんだ部分