ディープ狂騒曲最終章…辻三蔵の「ウィークエンダー。もはや、狂気の沙汰…。
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 木曜日は亀田興毅にスポーツ紙の一面を奪われたディープインパクトだが、枠順が確定した金曜日はディープ一色。しかし、金曜日の日刊スポーツだけは亀田祭り。亀田興毅(20)が「兄弟分」のディープインパクト単勝を300万円買うという。しかも、これが20歳になって初めての馬券。亀田にビギナーズラックはあるのだろうか…。
 とはいえ、テレビのニュース、ワイドショーではディープインパクトのラストランが派手に取り上げられて、様々な出版社からディープ写真集、エッセイ集が続々と発売。有馬記念当日には特別レーシングプログラムはもちろん、中山競馬場限定ディープ記念Tシャツも販売される。そして極めつけは最終レース後の引退式。まさにディープ歳末大売出し中。もう既に、「感動をありがとう」ムードが漂っている。
 しかし、ちょっと待って欲しい。本当に「生涯最高のデキ」なのか。確かに日刊紙の見出しの中には栗東DWコースで一番時計を出したと派手に出ている新聞もあった。しかし、この見出しが臭い。坂路と違い、コースは手動で時計を計る。専門紙が計った[6F79秒0〜5F64秒2]では6Fで3番、5Fで2番時計だ。しかし、見る位置が違えば、時計は変わる。計る人間によって、時計は変わるものだ。一番時計なら記事は書きやすい…。だからこそ、時計は二の次だ。見た目が一番大事だ。
 今回の追い切りではコーナーで手前を替えずに逆手前(左手前)のまま、走り切った。弥生賞でも手前を替えなかったが、ケイコでは初めてだ。ただ、馬は苦しくなれば、手前を替えるもの。余裕のある証拠だとも取れる。しかし、以前より前脚が上がらなくなったのは間違いない。フォームが以前よりも小さくなっている。小手先で走っているので速い時計は出るが、迫力自体はなくなっている。 
 体つきもゼッケンの下まで腹回りが巻き上がっている。ジャパンCの馬体重は436キロと過去最低。ギリギリの体つきだっただけにこれ以上の上積みは見込めないのかもしれない。しかし、ディープに120%はいらない。前走のデキを保っていたら、何の問題もない。ただ、さすがに凱旋門賞からジャパンCを使った反動が見え隠れしている。果たして、春の天皇賞のように自分から動けるディープなのか。それとも直線勝負に賭けざるを得なかったジャパンCのディープなのか。さあ、どっち?
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