男たちの有馬!辻三蔵の「ウィークエンダー
人気ブログランキングにお願いします。ありがとうございます。
 昨日はトウショウナイトを管理する保田厩舎で忘年会があった。冒頭の挨拶で保田師は「ディープにひと泡吹かせようと思って挑んだ有馬記念では逆にひと泡もふた泡も吹かせられました」と話していた。
 有馬記念では「他馬は戦う前から勝負を諦めていた」という論調が大半を占めているが、トウショウナイトのように勝ちに行って敗れた馬もいる。3コーナーからマクりに行ったのは作戦通り。結局、ディープに一気に交わされてしまったが、「(3コーナーまでは)思い通りの競馬ができた」(武士沢騎手談)。ディープに完璧な競馬をされては太刀打ちできない。しかし、敗れたとはいえ、ディープに真っ向勝負した事実は残る*1
 今回は496キロと14キロ増だったが、体に実が入って太め感はなかった。3歳秋に500万を勝った後(中4週)、テンポイントM(現在のグッドラックハンデ)で連勝したときが14キロ増の492キロ。好調期に入ると、食欲が旺盛になり、ハードな追い切りを消化できる。食べたものが身になるので、短期間で急激に成長する。今回は札幌日経OP(474キロ)で勝ってから一戦ごとに体が増えて、自己最高の496キロ。追い切りをビシビシやって、体重が増えたのだから成長分と見ていい。ディープに立ち向かった有馬記念を糧に来年、更に飛躍するはずだ。
 今後は厩舎に残って、京都記念日経賞を目標に調整される。今年の有馬記念ディープインパクトが引退した年として語り継がれていくが、他の13頭の競走人生はこれからも続いていく。「悪者になってもいいから、有馬記念を勝ちたい」と言った武士沢騎手。最初から負けると思って、レースに臨む者なんていない。1%でも可能性がある限り、ベストを尽くすものだ。トウショウナイトは全力を尽くして有馬記念に挑んだ。その姿勢が感じられたからこそ、本命を打ったことに悔いはない。 
●お読みになった方は→人気ブログランキングへお願いします。ありがとうございました。