短距離走者の孤独…辻三蔵の「ウィークエンダー阪急杯追い切り診断!
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高松宮記念のトライアルレースは阪急杯(中3週)と来週のオーシャンS(中2週)。ただ、オーシャンSは9歳馬ネイティヴハート船橋)の6年連続出走が目玉になるぐらいだから評価は難しい。だからといって、阪急杯が前哨戦にふさわしいかというと、かなり微妙。昨年から芝1400mに変更された。昨年は3着オレハマッテルゼが高松宮記念を制したが、芝1200mは本番が初体験だった。2着ラインクラフトも暮れの阪神牝馬S(芝1600m)ぶりの実戦で初めての芝1200mだった。マサラッキやフラワーパークが勝った時代が懐かしい。もはや、高松宮記念短距離走者はいらなくなった。
 昨年のオレハマッテルゼと同じように、東京新聞杯(1着)→阪急杯高松宮記念の必勝パターンを歩むスズカフェニックス。こちらはダートなら1200、1400mの経験はあるが、芝ではない。初めての芝1400mでどれだけ走れるか、試金石になる。
 前2戦は坂路で計時不能だったが、今週の追い切りでは久しぶりに時計が計測された。大きなフットワークで駆け上がると、軽く仕掛けて[4F51秒8〜1F12秒6]をマーク。楽な手応えで自己最速タイムを叩き出した。今までは強めに追っても52秒台が精一杯だっただけに、完全に本格化した。ただ、今回は高松宮記念を視野に入れた乗り方になる。内回りの芝1400mに対応できれば、本番への見通しは明るくなる。「試走」の意味合いは強いが、キッチリ吟味したい。
 昨年の高松宮記念(6着)で1番人気に推されたシンボリグランは今年は安田記念が目標。てなことでオーシャンSではなく、阪急杯から始動することになった。先週の坂路で4F48秒5の一番時計を出したが、口向きが悪く、気難しさを露呈した。昨年、同馬を悩ませた気性難を覗かせた。しかし、18日(日)に南ウッドコースで5F72秒0と息抜きしたのが気分転換になった。今週の坂路では折り合い重視。ムキになる面も見せず、ゆったりとしたペースで駆け上がり、1F11秒9でまとめた。4F52秒5と抑え気味だったのは理想通り。昨年のスワンS(2着、坂路4F52秒4)同様、リラックスした気分でレースに臨める。シンボリグランが静かに闘志を燃やしている。
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