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　みちのくひとり旅！辻三蔵の「ウィークエンダー」。西郷特別（福島土曜11Ｒ）直前予想！
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　酒呑みが愛する町福島。みちのくの玄関福島にサケダイスキ（福島土曜11Ｒ）がやってきた。水沢から転厩後、500万を２連勝したが、いずれもひとり旅。しかし、前走は逃げ馬が揃っていたので、控える競馬を試みた。前半５Ｆ57秒３は翌日の関屋記念と同じハイペース。３番手から逃げ馬を捕まえに行った分、失速も仕方がなかった。ただ、相手も揃っていた。１着ダイイチアトムは新潟記念４着、オールカマー５着、２着アルコセニョーラは紫苑Ｓを勝った。３着トップセラーも先週、1000万特別を勝っている。強敵相手に６着に踏ん張ったのは大きな収穫だ。
　「ペースが速かったので控えたのは正解だったが、瞬発力がない分、ジリジリとしか伸びなかった。それでも現級でメドが立ったし、差す競馬を身に付けたのは好材料だね」と奥平師も手応えを感じている。
　今回は開幕週の福島を目標に、万全の仕上げてきた。先週の坂路では楽な手応えで自己ベストの４Ｆ49秒３をマーク。今週も手綱を抑えたまま、３Ｆ36秒４で上がってきた。「今週は輸送があるので宇野さん（調教厩務員）には52〜53秒台でまとめて欲しいと指示した。最初の４Ｆがエラーになったのは行く気を抑えるのに苦労して、バーコードがズレたからだろう。それだけ、力がついてきたし、楽に速い時計が出る。充実期に入ってきたな」と目を細める。
　「中舘さんには状態がすごくいいので、思い通りに乗って欲しいと伝えた。逃げてもいいし、控える競馬もできる。中舘さんが乗って500万を勝っているし、任せておけば、何も心配いらないよ」と全権委任。午前中の福島で早くも３勝した中舘騎手。芝コースで行われた新馬戦ではアッサリ逃げ切り勝ちを決めた。アストンマーチャンでスプリンターズＳを逃げ切ったときに、逃げ業は「名人芸」の域に達した。若手が多い福島なら中舘騎手の独壇場だ。
　午後１時半現在、単勝250円で１番人気。新聞の印以上に売れているが、福島の競馬ファンは勝つ馬の馬券を買う。受けて立つ立場になっても、迷わず行くだけだ。誰が呼んだか、みちのくひとり旅。わかっていても止められない。
［西郷特別］
◎サケダイスキ
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