必ず最後にコイが勝つ!辻三蔵の「ウィークエンダー富士S(東京土曜11R)直前予想!
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 「ウチは今、下がり気味だからな」スプリンターズS以降、元気がなかった奥平師だが、久しぶりに強気な「奥平節」が戻ってきた。それもこれもコイウタ(東京土曜11R)の調子がグングン上がっているからだ。「(スプリンターズSは)休み明けでは一番の仕上がりだったのは確かだが、いきなりG1で通用するほど、甘くはなかった。ケイコでいくら追っても、実戦を使っている馬とは息の入り方が違う。それでも2着馬とはコンマ6秒差。着順(11着)ほど、負けてはいないし、悲観することはない。叩いた方がいいタイプだし、更に良くなっている」と言葉も力強い。
 確かに先週の坂路では肩ムチだけで4F48秒8の一番時計をマーク。自己ベストを楽々更新した。シンボリグランと同タイムだが、ラスト1F13秒1(一杯)と脚が上がったグランに対して、コイウタは1F12秒5と鋭く伸びた。今週は息を整える程度だったが、軽く流した感じで1F12秒3(4F52秒2馬なり)。手綱を取った吉田隼人騎手も開口一番、「すごく良くなっていますよ」と話していたように、手応えを感じている。
 叩き2戦目の戦績は秋華賞(17着)→オーロカップ(2着)、東風S(13着)→ダービー卿CT(2着)と激変している。ピークに持っていくのは3戦目のマイルCSだが、それでもダービー卿CTの頃よりも、遥かにデキはいい。
 「牡馬相手の56キロが不安視されているが、55キロでヴィクトリアマイルを勝っているのだから心配はない。得意の東京でG3なら負けるわけにはいかない」と気合が入る。
 東京芝1600mはヴィクトリアマイル、クイーンCを含めて、2戦2勝と相性は抜群。ヴィクトリアマイルの勝ち時計1分32秒5は安田記念とコンマ2秒差。エアシェイディが2着した東京新聞杯より速い。先週の府中牝馬Sはヴィクトリアマイル組が1〜4着を独占した。夏以降、ヴィクトリア組は重賞を5勝した。カワカミプリンセススイープトウショウを捩じ伏せた強さは本物だ。
 「土曜日は前川清オーナーも競馬場に来られる。クイーンCで初めて重賞を勝って、オーナーと口取りをしたときは本当に嬉しかった。オーナーが来ると負けるというジンクスもこの2戦でなくなったし、また、あの感動を味わいたい」と笑みを浮かべていた。
 「これから散髪にいくよ。勝ったら祝勝会だからな」と帰り際に奥平師がポツリと言った。奥平師は勝利を意識する発言はなかなかしない。「一発狙う」とチャレンジャーの立場だったヴィクトリアマイルスプリンターズSとは意味が違う。勝利に対する強い意志が伝わってきた。
 あとはコイウタの強さを信じられるかどうか。人気馬は皆、休み明け。シンボリグランは坂路で速い時計を出しているが、ケイコで気難しさを見せている。ケイコで真面目に走っていた関屋記念(2着)ほどの信頼は置けない。スウィフトカレントも同じ休み明けでも金鯱賞(2着)時ほどのデキにはない。調整不足は否めない。エアシェイディは仕上がりはいいが、G3でも勝ち切れない底力のなさ。ローレルゲレイロマイネルシーガルは弱い3歳牡馬。低レベルだったNHKマイルCで牝馬に負けているようでは話にならない。 魅力を感じるのは強い3歳牝馬カタマチボタンと、前走が調整ミスだったトウショウヴォイス。状態の良さは認めるが、実力的にはコイウタの敵ではない。私はコイウタを信じる。G1馬の誇りに賭ける。
[富士S]
コイウタ
カタマチボタン
▲トウショウヴォイス
☆トウショウカレッジ
エアシェイディ
マイケルバローズ
シンボリグラン
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