明日…辻三蔵の「ウィークエンダー
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◆(株)ホースニュースは本日2月19日付版をもちまして競馬専門紙「馬」の発行をすべて休止いたします。読者の皆様をはじめ関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけ致し誠に申し訳ございません。謹んでお詫び申し上げます。
今朝、『ホースニュース馬』社の公式ホームページ*1で正式に休刊が発表された。
2月16日(土)午後5時、本社から翌日17日(日)に急遽、社員総会が行われると言われた。当日、何の前触れもなく、『ホースニュース馬』が休刊するという話を聞いた。2月17日を最後に、新聞は発行しないと言う。その言葉を聞いた瞬間、明日が奪われた。新聞が発行されなければ、『ホースニュース馬』トラックマンとしての仕事はない。怒りや憤りの感情を通り越して、ただ、呆然とするしかなかった。
1998年に入社して以来、いつかは…と覚悟はしていたが、猶予期間もなく、いきなり休刊になるとは思いもしなかった。後から聞いた話では役員以外は誰も知らされていなかったと言う。だから、現場のトラックマンはもちろん、井崎脩五郎先生、丹下日出夫さんも知らなかった。
もし、休刊するのが事前にわかっていれば、メディアで『ホースニュース馬』社の名前を使うことはない。今月末に発売される『優駿』3月号の巻末特集「2008年クラシック大放談」では津田照之さんと私が参加している。巻頭の写真を見ればわかるだろう。2週間後に休刊するとは思えないくらい、津田さんと私が楽しそうに笑っている。先週15日付のIPAT馬券道場の週刊ブログ*2を書いたときに、こんな事態が来るとは思いもよらなかった。晴天の霹靂とはまさにこのことだ。
しかし、現実は厳しくて、過酷だ。今後の進路をゆっくり考える時間はない。有難いことに連載している原稿の仕事もある。『ホースニュース馬』の看板はなくなったが、それでも原稿は書けるのか。休刊の報告も含めて、関係者の方々と相談している。温かい言葉をかけてもらう度に、みなさんに支えて貰って生きているのを感謝する日々だ。
 私は今後も競馬の仕事を続けたい。その気持ちは日増しに強くなっている。奪われた明日を振り返るのではなく、新しい明日を見つける。「辻三蔵」として生きる決意は固まった。
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