「謹賀新年」辻三蔵の「ウィークエンダー
 新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。 
 今年は1月10日(月)からグリーンチャンネルで始まる新番組『うまラボ ランニングフォーム研究所』(月曜23時〜、再放送あり)に出演します(共演は村瀬美希さんです)。この番組は競走馬のランニングフォームを分析することで、レース検討に役立つヒントを探求することを目的としています。ランニングフォームを見て距離適性や芝、ダート適性がわかるのか、ということを調教師、騎手、JRA競走馬総合研究所から伺った話を元に解析していきます。
 私自身、『ホースニュース馬』社に入社してから10年間、調教班にしていました。フリーになってからも美浦トレセンで毎週、調教を見続けています。調教の変化に気が付くことが調子の見極めに繋がると思いますし、週中、調教師や騎手に話を聞くときも調教やレースで見た印象を元にして取材します。今はグリーンチャンネルやJRA−VANで重賞出走馬の調教映像を見ることができます。『うまラボ』では調教やレースでのランニングフォームを見ることで、「走馬眼」を磨く魅力を伝えていきたいと思います。
 鈴木康弘調教師が開業当初、父鈴木勝太郎元調教師に言われた言葉があります。
「馬を良く見れば、馬が教えてくれる。馬は言葉には出せなくても、普段の仕種や表情で気持ちを表現する。だから、良く観察することだ」
 調子の変化を見極めるには調教から返し馬、パドック、レースへと繋がる一連の流れで観察して気が付くことが重要です。藤沢和雄調教師の言葉を借りれば、「(調教を見るときは)五感を研ぎ澄まして気配を感じ取る」ことになるでしょう。
鈴木康弘調教師は「パドックでずっと馬を見ていれば、いつもと違う仕種かどうか、わかるようになります。馬は体力よりも頭の部分の方が大きい。馬の気持ちがハッピーな状態ならレースでも走れます。好調時にどんな仕種を見せるのか、注意して見ていれば、馬券的中にも繋がるでしょう」と話していました。私もこの番組を通じて、改めて馬を見ることの大切さを学んでいます。
 思えば、昨年末、小木支配人と大井競馬場に打ち納めに行ったときも穴を狙っては4着、当たっても3連単二桁配当と昨年を象徴するような一日でした。今年はみなさんの馬券的中にお役に立てるよう、予想力の向上、走馬眼の鍛錬に努めます。