今日は競馬が悪かった…辻三蔵の「重賞辻斬り」。先日、亡くなった『1馬』伝説の本紙予想石井進吾さんの言葉が身に染みる…フローラSをぶった斬る。ご冥福を心よりお祈りいたします。
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 先日、『1馬』の本紙予想を長年の間、務めておられた石井進吾さんが亡くなった。生前、予想が当たらなかったときには「予想が悪かったんじゃない。競馬が悪かった」という名言を残しておられたが、フローラSはまさにそんなレースだろう。ただ、先日*1、書いたように2歳女王のテイエムプリキュア以外は2勝馬5頭、1勝馬12頭とメンバーは500万特別並み。プリキュアが本調子になければ、こんな結果になってもおかしくなかった。
 レースは前半5F61秒5のSペース。向正面で引っ掛かったブローオブサンダーがハナを奪ってもペースは上がらず、淡々とレースは進み、一団となって直線へ。全馬、余力のある状態で直線の瞬発力勝負になったが、最後は位置取りの差が明暗を分けた。勝ったヤマトマリオンは内枠を利して、ソツのないレース運びで勝利を掴んだ。前走の忘れな草賞(5着)では直線で前が詰まり、脚を余したが、勝ち馬に次ぐ、メンバー№.2の上がりをマーク。今回も2番目の上がり(3F34秒5)だったように決してフロックではない。ただ、フローラSは基本的にはオークスに直結しない。桜花賞から中1週になった2000年以降、フローラS組で連対したのが2001年のレディパステルローズバド*2のみ。後は全て桜花賞からの直行組だ。残念ながら今年のフローラS組にはレディパステル級の大物はいない。今回は1〜4番枠の馬が1、2、4、6着だったように枠順を利して内をロスなく回った馬が上位を占めた。特に2番枠から最内を突いた2着ブロンコーネの好騎乗は光ったが、メンバーが強くなるオークスで同じことができるかというと、疑問が残る。Sペースの2番手から先頭に立った3着アクロスザヘイブンも完全な勝ちパターン。しかし、最後の最後に交わされるのが物足りない。終始、並んで競馬をしていた4着オリオンオンサイトにも同じことが言える。重賞でも相手なりに走るが、自己条件でも勝ち切れる決め手がない。
 5着ホーリーミストもメンバー最速の末脚とはいえ、あんなに後ろにいたら届かない。内を突いたが、他馬も余力があるだけに前は開かない。結局、脚を余してしまった。7着テイエムプリキュアは一戦ごとにテンションが高くなっている。しかも今回もスタートで後手を踏んだようにレース振りに進境は見られない。オークスでの巻き返しは厳しい。8着アイスドールパドックでイレ込んでいたように気性が幼い。2000mも長かったが、オープンではこれが精一杯かも。
 12着ホウショウルビーは結果的に距離は長かったが、それでもコンマ5秒差。ダッシュ良く好位につけたように芝もこなせる。もちろん、ダート短距離戦がベストだが、芝もマイルまでなら通用する。次走に注目だ。
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