始め良ければ…辻三蔵の「ウィークエンダー

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 中山土曜4R新馬戦でタンティモールが圧勝した奥平厩舎。陣営が控え目だった馬が幸先良く勝ち、勝負馬が揃っていた後半戦はがぜん盛り上がったが、結果は尻すぼみ…。
 中山土曜5Rコスモトノ(4番人気13着)は二人引きで気合をグッと溜め込んで、本番モード。いつも通り、馬場に先に入ると、厩務員がスタート地点まで付き添った。ここまでは完璧だったが、ゲートが開いて、気合をつけると、久しぶりの芝でスピードが乗り過ぎてしまった。何とか、剛さんが抑えようとしたが、万事窮す。直線に向いたときには既に余力はなかった。スピードがありすぎる分、多少、追走に苦労する距離の方が折り合いはつきやすいのかもしれない。状態が良過ぎたため、いつも以上に行きたがってしまった。
 中京日曜2Rシルクグラディウス(9番人気14着)は午前9時半現在で単勝4番人気910円。3戦続けて二桁着順の馬がこれだけ人気になるのだから買いが入った?(結局、単勝9番人気3490円)。関西圏で人気を作る『競馬ブック』の印が△ひとつなのだから、異常オッズだ。ただ、残念ながら結果はついてこなかった。体は14キロ絞れて、返し馬の走りもスムーズだったが、スタートで出遅れたのは痛い。結局、ハナを切るのに脚を使い、2番手のスピードウエル(2着)に4コーナーで交わされると、なし崩しに失速した。ブリンカーを着用してハナを切ったが、やはり、外から被されて耳を絞っていたように他馬を気にする。師も頭が痛いところだろう。
 中山日曜6Rデカンタージュ(2番人気4着)パドックの時点で単勝580円だったのが締切りが近付くに連れて馬券が売れて380円まで下がった。土曜日に新馬戦を圧勝したタンティモールより評価は上とはいえ、これだけ売れると買うところはない。前脚が突っ張った走りを見ると、芝の方が良さそうだが、砂を被っても怯まずに走っていた。今回は推し出されて人気になったが、4着なら順当な結果とも言える。悲観する内容ではないだけに次走は勝ち負けだろう。
 中山日曜7Rトーセンアイリス(9番人気4着)は人気以上に走っているが、展開が向かなかった。好スタートから中団まで下げて馬群の内で我慢。直線では最内から伸びてきたが、3着にクビ差及ばなかった。しかし、先行脚質だった馬が差す競馬ができたのは大きな収穫。現級にもメドが立ったし、転厩緒戦としては上々の内容だ。ただ、馬券的には今回が一番の狙い目だったが…。次走は人気になるが、ガッチリ儲けるつもりだ。
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