週末は馬!『ホースニュース馬辻三蔵の「ウィークエンダー
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 週中は馬インフルエンザ問題で日刊紙が主役だったが、週末は競馬専門紙の出番。取材班は担当厩舎の話を聞き、調教班は追い切りを見て、計時する。開催の有無に関わらず、専門紙トラックマンは地道に仕事をこなしていく。
 馬インフルエンザの影響が心配されるが、調子の良し悪しを見極めるには中間の調整過程に注目する必要がある。
 例えば、キーンランドカップに出走予定のワイルドシャウトは短期放牧明け。函館スプリントS(4着)から中7週、開いている。7月下旬に、美浦に帰厩後は追い日の水曜日に追い切りを消化。坂路で1日(4F53秒4)、8日(4F51秒1)、15日(4F51秒3)と順調に攻め馬をこなしている。週末は1F11秒8(12日)と終い重点に乗り込んでいる。
 そして、水曜日の最終追い切りはいつも通り、坂路へ。計時不能だったが、軽やかなフットワークが一際、目を惹いた。しかも外目を登ってきたのが好感だ。1年ぶりだった前走はオーバーワークにならないように、内目をロスなく回っていた。前走より負荷をかけた調教をこなしている。長期休養明けだった前走よりも明らかに体調はいい。
 気になる馬インフル問題も所属する和田厩舎は陽性反応が1頭もいなかった。和田厩舎はいつも、馬が少なくなった時間を見計らって、調教している。細心の注意を払いながら、手元に置いて、ジックリ調整している。
 美浦で追い切ってから札幌に輸送するのは函館スプリントSと同じパターン。長距離輸送も2度目なら慣れも見込める。馬インフル騒動の最中、ピークに仕上げてきた。和田師が太鼓判を押すのも頷ける。
 今週は先週、開催が中止になったため、間隔が開いている馬が多い。それだけに今まで以上に調整過程が重要になる。コメントだけではなく、調教欄の行間に書いてある「気配」を読み取って欲しい。
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