コイウタの明日…辻三蔵の「ウィークエンダー
人気blogランキングへお願いします。
 「休み明けでは一番の仕上がりだったけど、結果は仕方がない」とスプリンターズSを振り返った奥平師。キャッシュコールマイル以来、3カ月ぶりに出走したコイウタは11着に敗れた。パドックでは474キロとヴィクトリアマイルより6キロ増えていたが、太め感はなかった。激しくイレ込んでいたキャッシュコールマイルと比べると、落ち着いていて雰囲気は良かった。返し馬も不良馬場を気にすることなく、軽快な脚捌きを見せていた。前半は2年ぶりのスプリント戦だったにも関わらず、指示通り、好位につけられた。4コーナーまでは思い通りの展開だった。
 「直線で伸びなかったのは馬場の影響もあるが、やはり、久々が応えたからだろう。それでも好位を楽に追走できたのは血が成せる業だな*1。スプリント適性が高いのはわかったし、もう一度、千二を使いたくなった。高松宮記念も最終週で馬場も荒れているだろうけど、ぜひ、良馬場でやりたいね」と意欲を燃やしていた。
 芝1200mはスタートからゴールまで全力で走り切る。良馬場ならスピードで押し切れるが、不良馬場ではスタミナも要求される。結果的には実戦を使っている馬が上位を占めた。ケイコで負荷をかけていても、実戦を使っていない分、最後は息切れしてしまった。
 「今後は予定通り、富士SからマイルCSを目指す。使った後も疲れは見られないし、来週には速いところをやるつもりだ。叩いて良くなるタイプだし*2、今度はあんなことはない」と決意を新たにしていた。
 スプリンターズSは個人的にも「勝負になる」と踏んでいただけに、ショックが大きかった。「稍重までなら…」結果は違ったかもしれないが、「それが競馬だ。皆、同じ条件で走っているのだから仕方がない」という師の言葉で吹っ切れた。
 金曜朝、コイウタは元気に坂路を登ってきた。気負いも見られず、脚捌きはスムーズだった。前走後の疲れもなく、すぐに運動を始められたのは、休み明けでも体は出来ていたからだ。レースは追い切りの3倍の負荷がかかると言われる。実戦を叩いて、息が整った次走は必ず巻き返せる。富士Sが行われる東京芝1600mはヴィクトリアマイル、クイーンCを含めて、2戦2勝と条件はベスト。復活を期すには絶好の舞台だ。コイウタには逆境を跳ね返す底力がある。結果は真正面から受け止めなければいけない。その上で前を向いて、進むしかない。コイウタの明日を私は信じる。
人気blogランキングへお願いします。ありがとうございました。

*1:母の全姉がビハインドザマスク、全10勝中5勝が芝1200m

*2:春シーズンは東風S13着→ダービー卿CT2着→ヴィクトリアマイル1着