新しい一日!辻三蔵の「ウィークエンダー
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 武蔵野Sで復帰予定だったシャーベットトーン屈腱炎を発症。全治9カ月の診断を受けた。完全復帰には1年以上の時間を要することになる。奥平師は 「残念なことになった」と奥平師は意気消沈していた。「若干、調整が遅れていたので目標を武蔵野Sに切り替えたら、最悪の事態が起きてしまった。腰に疲れが出やすい体質だったのが最近は良くなっていただけに本当に残念だ。この馬には長い競走人生を送って欲しいので焦らず、ジックリ治して欲しい。注意して調整していたが、故障は起きてしまった。今後はこのことを教訓にしていくしかない。反省を生かしていくことがこの馬のためにもなる」と力を込めた。
 シャーベットトーンの故障は残念だが、兄の分までアルカライズ(東京日曜9R)が一生懸命、走る。奥平師も「寿さん(鈴木寿調教助手)が前走より更に状態がいいと言うんだよ」とニッコリ。確かに今週の坂路では手綱を抑えたまま、1F11秒9(4F51秒3)をマーク。前走は4F48秒7の好時計を出していたが、直線では気合をつけていた。しかし、今回は鈴木寿助手が何もする必要がないほど、自らハミを取って、グイグイ伸びていた。唸るような気合乗りで充実著しい。
 「寿さんは今のデキなら勝負になるんじゃないと話していたけど、前走は相手に恵まれたからな」と師は半信半疑。確かに前走の勝ち時計は遅かったが、5馬身差2着のトーセンゴライアスは続く、500万を楽勝している。しかも兄シャーベットトーンはマーキュリーC(ダ2000m)で重賞初制覇したように、距離が延びて、本格化した。前3戦で500万を2勝した勢いがあれば、昇級戦でも通用するはずだ。
 メンバーを見渡すと、現級の実績馬は休養明けの馬が多く、同じ昇級戦のメイショウゲンスイが人気になるメンバー構成。人気の中心のエスケーカントリーは追い込み一手だけに自分で競馬が作れない。初ダートのコスモグルミットがハナを切る展開なら、ペースは緩くなる。番手につけるアルカライズには絶好の展開だ。
 「前走で千八をこなしたし、折り合いがつくので距離は全く心配していない。しかもメンバーを見ると、楽しみはありそうだな」とニヤリ。兄の背中をずっと追いかけていたアルカライズ。兄が歩んだ出世街道を弟も辿っていくはずだ。
 朝イチのオススメは東京日曜2Rクインマキシマム。今週、勝ち星の計算に入っている一頭だ。新馬戦は最後方からメンバー潤・Qの上がりで6着に追い込んだ。手綱を取った吉田隼騎手の進言により、開幕週の芝に照準を定めて、出走してきた。「前走は開催の最終週だったが、隼人が開幕週のパンパンの良馬場ならすぐに勝てますよと話していた。中山の開幕週に合わせて使う予定だったけど、馬インフルエンザの影響で帰厩が遅れて、東京まで待った。その分、牧場で乗り込めたし、初戦よりかなり良くなっているよ」と奥平師は手応えを感じている。
 確かに今週の坂路では吉田隼騎手が軽く仕掛けて、1F12秒2で駆け抜けた。全体時計(4F52秒7)は前走(52秒4)と変わらないが、初戦は1F13秒2(一杯)と伸びを欠いていた。実戦を一度、使って、動きが見違えるように変わった。
 「母((ハッピーマキシマム、全6勝中5勝を芝で挙げている))は奥平真厩舎にいたので助手時代から良く知っているし、思い入れがある。一つ上の姉は未勝利で終わったけど、まずは一つ、勝たせたい」と気合が入っている。母から娘へ、姉から妹へと物語は続いていく。また、新しい一日が始まる。
[東京日曜2R]
◎クインマキシマム
○ヨシサプライズ
▲コラデピーノ
☆サトノウインク
△カロエクスプレス
△ベニノアイ
[東京日曜9R]
◎アルカライズ
○マキバスマイル
エスケーカントリー
☆トーセンベルボーイ
△マルブツクロス
△メイショウゲンスイ
△ハイエンドクオーツ
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