トップランナー辻三蔵の「ウィークエンダー
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 「期待が大きい分、失望も大きい」と奥平師が頭を悩ますトウショウガナー(福島土曜9R)。春先、デビュー前にも関わらず、「まだ、未勝利だけど、トウショウガナーとスイートフィズはモノが違う。今年中に準オープンまで行ける馬だよ」と話していた。その言葉通り、スイートフィズは500万、1000万を連勝し、準オープンに昇格したが、トウショウガナーはいまだ、500万のままだ。
 「2番手で折り合いがついた前走(4着)はあまりの手応えの良さに何馬身チギるのかと思ったが、意外と伸び悩んだ。正直、ガッカリしたよ。確かに成長段階で全体的に緩い面はあるが、それでも500万にいる馬じゃない」と言葉は熱い。
 今回は「確実に勝つ」ために福島に照準を絞った。週末に坂路レコードの1F11秒3を出したトップランナー。今週の追い切りでは手綱を抑えたまま、4F50秒0をマーク。馬なりで50秒台なら同じレースのスマートバイパーも出しているが、ラップを比較すれば、能力の差は歴然だ。
 美浦の坂路は最初の200mが平坦コースなため、スピードが乗りやすい。スマートバイパーは4Fから[13秒3→12秒3→12秒1]と飛ばしていき、終い1Fは12秒8かかった。しかし、ガナーは[13秒5→12秒7→12秒0]と徐々に加速。一番キツイ坂の頂上で、1F11秒8と更に伸びた。しかも鞍上の大野騎手は手綱を持ち換えて、感触を確かめだけだ。素質の高さを改めて証明した。
 坂路で50秒台を出す馬は下級条件でもいるが、ラスト1Fでベストラップを刻む馬はオープンクラスでもいない。これだけ動いても、師曰く、「まだ物足りない面がある」のだから、能力は計り知れない。
 今回は同型が揃ったが、師は意に介していない。「無理して行かせることはないが、相手に合わせた競馬をするつもりもない。スピードの違いでハナに立てば、一気に押し切る。多少、強引な競馬でも力で捩じ伏せられる」と強気だ。
 トウショウガナーが先行馬を潰せば、相手は当然、差し馬になる。2着争いは熾烈を極めるはずだ。しかし、先頭を走るガナーにはゴールしか見えない。

[福島土曜9R]
◎トウショウガナー
テイエムゲンキボ
▲レオベルリン
スマートバイパー
△キャプテンシチー
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