狙い撃つ！狙い撃つぜ！辻三蔵の「ウィークエンダー」。
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奥平厩舎は中山土曜１Ｒでアイアムジャンヌが勝ち、目標のＪＲＡ30勝を達成した。アイアムジャンヌといえば、前走*1はまさかのタイムオーバー負け。前走は力が入っていた奥平師も「ダートは合うと思うが、正直、走ってみないとわからない。ただ、ケイコの動きからも、こんな馬ではない」と半信半疑な様子。
相変わらずケイコは動くので、『ホースニュース馬』紙面上では本命を打ったが、前走ほどの自信はなかった。ただ、返し馬を見たときにダートは合うと感じたので単勝と馬連を買った。レースではゲート練習の甲斐もあり、好スタートを切ると、スッと２番手につける。３コーナーから追い通しだったが、直線に入ってからもジリジリ伸びる。最後の最後に、逃げ馬をハナ差捉えた。
奥平師は「ヒロ（田中博騎手）か諦めずに追ってくれたし、良く交わしてくれたよ。手前を替えるのに手間取ったけど、替えてからもうひと伸びした。今回は素質だけで勝ったね」とほっとした様子だった。
中山土曜９Ｒのトウショウガナーはキャリアの浅さを露呈した。ダッシュ良く好位３番手につけたが、３コーナーでアポロダヴィンチに外から被されると、気を抜く素振り。アポロに前に入られると、頭を上げてバカついてしまった。それでも７着に踏ん張ったのは能力がある証拠。今回は集中力を欠いたが、田中博騎手が最後までビシッと追ったことで変わるはずだ。間違いなく、素質はオープンクラスだけに、来年の飛躍を期待したい。
アクアラインＳ（中山日曜10Ｒ）ではトウショウガナーより先に準オープン入りしたスイートフィズが出走する。ただ、馬券的にはアイアムアドーターが面白い。
１番枠のナリタジェーンを筆頭に、外からガブリン、サイボーグ、ベリーベリーナイスと逃げ馬がズラリ。２番枠を引いたラインドライブ、前走は内枠で前が壁になった４番ルミナスポイントも早めに動くはずだ。乱ペースになれば、末脚勝負に賭けるアイアムアドーターの出番だ。
前走は最後方から最速の上がりで追い込んだが、展開が向かず、７着。しかし、最後、まとめて交わしそうな勢いで止まったのは1400ｍが若干、長いからだ。
中山ダ1200ｍは［２、０、１、４］とベストの条件。昨冬、1000万を勝ったときには現オープンのヤマノルドルフ、ウエスタンウッズを破っている。最近では一番、いい状態だけに準オープンでも力は通用する。奥平師も「今回はアイアムアドーターが楽しみだな」と意見は一致。「前走より更に状態は良いし、展開も向きそうだ。51キロでユタカ（吉田豊）が乗るのも魅力だね」と一発狙っている。
今の中山のダートは時計が速い。土曜日の1000万（ダ1200ｍ）では１分11秒０。準オープンなら１分10秒台の決着になる。持ち時計（１分10秒４）がメンバー中、一番のこの馬には絶好の舞台だ。鞍上は先週のダイヤモンドＳで大穴を開けた吉田豊騎手。一発勝負には滅法強い。ユタカ、目標を狙い撃つ！
[アクアラインＳ]
◎アイアムアドーター
○スイートフィズ
▲ラインドライブ
☆モエレエアドミラル
△ルミナスポイント
△ビクトリーテツニー
△ワールドハンター
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