最後の勝利者辻三蔵の「ウィークエンダー有馬記念直前予想!
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 今年の3歳牝馬は「牝馬史上最強世代」と言われるが、「牡馬最強世代」といえば、現6歳世代だ。ハイアーゲーム日本ダービー(3着)でキングカメハメハと死闘を繰り広げた。キングカメハメハの勝ち時計は2分23秒3のレースレコード。2着ハーツクライは翌年の有馬記念ディープインパクトを破った。5着スズカマンボ天皇賞(春)を勝ち、6着ダイワメジャーは言わずと知れた「G1」5勝馬だ。ハイアーゲームは「牡馬最強世代」と言われた6歳世代で主役を争っていた。
 しかし、ダービーの反動が尾を引いて、長いスランプに入る。昨年4月のメトロポリタンSで2年ぶりの勝利を挙げたが、右前浅屈腱炎を発症。1年5か月のブランクを挟み、今秋の京都大賞典で戦線復帰。叩き3戦目の鳴尾記念青葉賞以来、3年半ぶりに重賞を制した。
 鳴尾記念のときに大久保洋師は「右回りが不安視されているが、重賞(アメリカJCC)で3着した実績がある。右回りでも捌きはスムーズだし、全く心配ない。距離が若干、短いといっても2勝しているのだから大丈夫だろう」と話していた。師の口調からは自信が伝わってきたが、正直、半信半疑だった。結果は逃げるエイシンデピュティを自ら捕まえに行き、競り合いを制した。大久保洋師は「外回りの長い直線が良かったな」と話していたが、ステイヤー体質の同馬は長くいい脚が使える反面、エンジンのかかりが遅い。だから、直線入り口から追い出しても、上がり3F34秒0の末脚が使える。着差はハナ差でも、好位から長くいい脚が使えたのは復活の兆しだ。
 激走の反動が心配だったが、レースから4日後には坂路を元気に登っていた。今週の坂路では一杯に追うカームブレイカー(古馬1000万)を横目に、余裕の先着。軽く流した感じで前走(37秒0)より速い3F36秒7を出した。無理しなくても速い時計が出るのは体調がいい証拠だ。
 有馬記念は3歳暮れ以来、2度目の参戦。前回はゼンノロブロイがレコード勝ちしたときの6着だった。しかし、走破時計は2分30秒4。前2年の有馬記念の勝ち時計(2分31秒9)より、1秒5速かった。スランプだった3歳暮れでこれだけ走れるのだから、本調子に戻った今回は勝負になる。大久保洋師も「当時はレコード決着だったダービーの疲れが尾を引いて、完調ではなかった。状態はあの頃より遙かにいい」と太鼓判を押す。
 土曜夜半から降り続く雨で日曜日は重馬場になる。昨年のアメリカJCCでは前日、雪が降った後の道悪馬場(稍重)で3着に追い込んでいる。他馬が気にする分、重馬場になるのは有利。内から馬場が荒れていくことを考えれば、外枠を引いたのも好材料だ。
 「キングカメハメハが勝ったダービーはメンバーも時計もハイレベルだった。翌年、ディープインパクトタイレコードで走っているが、1頭が抜けていたディープ世代とはレベルが違う。現にダービーで2着したハーツクライ有馬記念ディープインパクトに勝っている。鞍上はハーツクライと同じルメールルメールにはハーツクライに匹敵する能力があるから、同じように乗れば、勝てると言うつもりだ」と師の言葉も熱い。木曜昼、誰もいない調教師室でこの言葉を聞いた瞬間、本命を決めた。参加するだけなら印はいらない。勝利にこだわる強い意志があるからこそ、本命が打てる。今年最後の大勝負だ。 
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