恋のチカラ!辻三蔵の「ウィークエンダー
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 「今回は進退を賭けるレースになる」奥平師の端正な顔が更に引き締まった。2007年・最優秀4歳以上牝馬を受賞したコイウタ東京新聞杯に出走する。高松宮記念への叩き台と思っていたが、奥平師は「今後の予定は未定だよ。今までと同じ結果なら、引退して繁殖入りする話も出てくる。今回はある程度、ビシッと仕上げて、出走させるよ」とこのレースに賭ける決意が感じられた。
 その言葉通り、1月15日に帰厩後、連日、坂路で3F44秒前後を出すと、19日に4F49秒8(馬なり)をマーク。先週24日には松岡騎手を背に、坂路を1本登った後、南ポリトラックコースで追い切った。直線で気合をつけると、[5F66秒5〜1F12秒0]を出した。逆風だったため、前半のラップは遅かったが、コースでビシッと追ったのはヴィクトリアマイル以来だ。奥平師は「まだ、動きがモコモコしているし、物足りない面はあるが、息使いは良かった。牧場でも緩めずに乗り込んでいたし、このひと追いで変わるだろう」と期待を寄せている。
 マイルCS(11着)後、竹俣厩務員は「コイウタは状態がいいと、フケの兆候が出るが、マイルCSのときも出ていた。ヴィクトリアマイルと同じくらい、状態は良かったよ。でも、レース後、すぐに息が戻ったように、全く走っていない。関西に輸送した後は飼い葉が落ちる馬が、美浦に帰ってきてもバリバリ食べている。本気で走っていないんだよ」と首をかしげていた。京都コースでは17、9、14着と大敗続き。京都は水が合わないのかもしれない。 
 今回はヴィクトリアマイルクイーンカップを含めて、3戦2勝と相性がいい東京芝1600m。昨年の富士Sは8着に敗れたが、着差はわずか0秒3差。56キロが微妙に応えたことを考えれば、54キロの今回は巻き返せる。
 鞍上はヴィクトリアマイル以来、久しぶりの騎乗になる松岡騎手。コイウタの強さを知っている松岡騎手は昨年暮れ、「あんな馬ではないですよ。もっと走れると思いますよ」と気にかけていた。今日のJRA授賞式では前川清オーナーが出席している。昨年夏、松岡騎手は米国遠征の前に乗り替わったが、前川清オーナーの温かい心遣いに感謝していた。オーナーと出会うことで、コイウタに賭ける気持ちはより一層、強くなるだろう。陣営の熱い思いがコイのチカラになる。
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