希望の光!辻三蔵の「ウィークエンダー
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 「今晩は久しぶりに美味しい酒が飲めるよ」小倉に出張している奥平師の声からは安堵感が伝わってきた。中山土曜6R新馬でコンセンチメントが勝ち、奥平厩舎は今年初勝利。金曜朝には出走を予定していたブリリアントクロス(小倉日曜5R)が骨溜で取り消しするアクシデント。急遽、小倉に向かうことになった奥平師も「ウチは今、流れが悪いから、東京からかな。気分転換に空路から陸路(新幹線)に変えてみるよ」と苦笑いしていた。
 コンセンチメントも当初は来週を予定していたが、権利取りで登録したのが5頭枠で入った。それでも直前の坂路で1F12秒1(3F37秒9)と鋭い動きを見せていた。「血統的にはダート向きだが、トモに力がつききっていないので芝を使ってみる。素質はあるけど、まだ体が緩いからな」と半信半疑だった。
 しかし、9分の仕上がりで4馬身差の楽勝なのだから大したものだ。しかもダイワライトニング、ヒシドンネルと評判馬を一蹴した。奥平師も「真面目な気性で初戦向きだったのだろう。楽に逃げられたのは確かだが、上がり(3F)は一番、速かった。まだ、トモに弱い面があるのに、勝ったのは評価していいだろう。次の一戦が大事になるが、一つ勝って、ほっとしているよ」と声も弾む。
 日曜日は小倉に2頭が出走する。小倉12Rタケデンノキボーは「明日はトモ(高橋智騎手)に勝たせたいね」と気合も入る。休み明け3戦は不完全燃焼な競馬が続いた。緒戦(3着)は突き抜けそうな勢いだったが、直線で前が詰まり、脚を余した。2戦目(13着)は道悪で走る気をなくして、前走(9着)は直線で前が壁になり、追えなかった。前2戦は全く走っていないだけに、疲れはない。今週の坂路では折り合いがついて、終いの反応も良かった(4F51秒5〜1F12秒5)。引っ掛かる面もなく、真面目に走るようになった。現級で力は足りるのは3走前に実証済み。しかも鞍上の高橋智騎手とは[1、1、0、1]と手が合う。中京で500万を勝って以来、1年ぶりの騎乗だが、手の内に入れているだけに全く心配ない。
 奥平師は高橋智騎手の真面目な姿勢を信頼している。小倉に滞在したときには調教から騎乗を任せている。昨年の小倉でも高橋智騎手がケイコをつけたタケデンタンゴで勝利を挙げている。奥平師の信頼は厚い。
 「ようやく片目が開いたので、早く両目を開けたいね」と師の言葉にもハリが戻ってきた。希望の光がハッキリ見えた。
[小倉12R帆柱山特別]
タケデンノキボー
○コアレスソニック
▲コスモラヴソング
☆テイクザホーク
△トウショウアタック
コスモラヴアゲイン
スーパーワシントン
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