はじまり!辻三蔵の「ウィークエンダー
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昨日、ウチの嫁さんが風邪を引いて、寝込んでしまった。『ホースニュース馬』が突然、休刊してから10日経った。私の今後の方向性が決まったこともあり、疲れがどっと吹き出てたのだろう。彼女にはかなり気を遣わせてしまった。週末は彼女の看病に専念するつもりだ。
 火曜日は本社に行って、役員と1時間半、ジックリ話した。休刊から1週間経ったこともあり、落ち着いて話せたが、納得できない部分はあった。役員は「会社のため」「社員のため」に、17日の社員総会当日に、休刊を発表せざるを得なかったと話す。しかし、話の中で、「読者のため」という言葉は全くなかった。
休刊した理由で「売り上げが下がった」ことを挙げていたが、その売り上げを支えていたのが「馬社ファン」だ。だからこそ、今まで「馬社」を応援して下さった読者に、紙面上で最後の挨拶をするべきだった。それが1945年から63年間、続いた「伝統の専門紙」の散り際だ。結局、読者に対する感謝の気持ちがないから、最悪の終わり方になってしまった。
 水曜日、広報会館に行くと、先週は全員いた『馬』社トラックマンの数も少ない。自然に口数も少なくなる。他社に声をかけられたトラックマンもいるが、面接はこれからだと言う。中には「競馬の仕事を続けたい」と思っていてもまだ就職先が見つからない若手もいる。会社は「社員のため」と説明する。しかし、当事者の私たちはもちろん、憔悴している家族の姿を見れば、とても「社員のため」とは思えない。木曜日、誰もいなくなった広報会館を見て、改めて感じた。
 私自身はレーシングライターとしての活動を始めている。水、木曜日は美浦に行って、朝は坂路で追い切りを見ている。午後は取材中心に活動しているが、原稿の依頼も受けているし、やりがいのある仕事も任された。今はやる気に満ち溢れている。IPAT馬券道場の週刊ブログ「馬券一点読み」(http://jra-dojo.jp/blog/index.php)では今週の勝負レースが載っている。『馬』社が休刊しても、競馬が好きな気持ちに変わりはない。新しい人生が始まった。
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