sanzo20043212008-02-24

 憂愁…辻三蔵の「ウィークエンダー
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 金曜日、国分寺駅のキオスクで競馬新聞を買おうとしたら、つい習慣で「馬社、ちょーだい」と言ってしまった。店員の方に「休刊したんですよ」と申し訳なさそうに言われたので思わず、「すみません」と謝った。ふと、上を見れば、「ホースニュース『馬』中央版は2月17日をもって、休刊となりました」と張り紙が貼ってあった。『馬』社の読者は年齢層が高い。「昔から使っている」「伝統がある」という理由で『馬』社を買うという。WINSや競馬場の売店で始めて、『馬』社が休刊になったことを知る人も多いだろう。紙面上で告知もせずに、突然、休刊したのは今まで買って下さったファンの人達に失礼な話だ。
 今週は今年最初のGIフェブラリーSが行われる。休刊するのは仕方ないが、あと1週延ばして、フェブラリーSで幕を引く形はあったはずだ。もちろん、急遽、開かれた社員総会の翌日に休刊するぐらいだから、会社に事情があるのもわかる。しかし、紙面上で最後の挨拶をすることが今まで読んで下さったファンに対する感謝の気持ちだ。私たち、社員も誇りを持って、『馬』社に別れを告げることができたのだろう。ウチの嫁さんは隣で「見る新聞がなくなった」と寂しがっている。私も寂しい。しかし、もっと、寂しいのは突然、読む新聞がなくなった『馬』社の読者だ。
 日曜日、私は競馬場に行く。『ホースニュース馬』トラックマンとして今までお世話になった人達に挨拶する。そしてフリーの立場で、美浦トレセンや競馬場で取材できる環境が整ったことを報告する。それが「レーシングライター」として最初の仕事だ。
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