sanzo20043212010-08-30

 「NO CARP NO LIFE」辻三蔵の「ウィークエンダー
 夏競馬のスケジュールを調べたときに、マツダスタジアムに行けそうなのは今週の土日しかなかった。夏休み最後の広島対巨人戦である。仙台での楽天2連戦(2連敗)を見に行った後、怒りを噛み締めながらチケットを買った。広島に行くまでの2ヶ月半はかなり辛かった。松田元オーナーの「最下位容認」発言から始まり、借金は最大25まで増えた。阪神に球団新記録の22失点を喫し、今季浴びた満塁本塁打数(11本)はプロ野球のシーズン新記録を数えた。とてもじゃないが、楽しみにできる状況ではなかった。それでもマツダスタジアムに行く日が近づくと、なぜかウキウキしてくるのはカープファンの性か。金曜日の劇的なサヨナラ勝ちの翌日である。東京でスポーツ報知を買って、広島で広島版スポニチとデイリースポーツを買うのも楽しい。競馬は仕事だが、野球はライフワーク。ライフワークはやはり楽しい方がいい。
 日曜日は1点差で敗れたが、8月はこれで12勝12敗。借金21の現実はある。それでも首位争いを繰り広げる巨人(4勝3敗)、阪神(3勝2敗)に勝ち越したのは自信にしてもいい。特に劣勢の中、投手陣が粘り、打撃陣がワンチャンスをモノにして守り切った土曜日の試合はこれからのカープが目指す野球だろう。カープナインのおかげで土曜日は薬研掘で美味しいお酒を飲めた。
 薬研掘を歩いているときに奥田民生カープTシャツを着ていることもあり、何人かの人に「カープ勝ったんですか?」と聞かれた。地元の人がカープの勝敗を気にしているのを聞くと、なんだか嬉しくなってしまう。やはり、カープが打てば、球場でビールを飲む回数が増えるし、カープが勝てば、市内に出て飲みに行く。カープファンにとって勝つことが一番。球団は早速、天谷サヨナラTシャツを売っていたが、そんなことしなくても勝てば、お客さんが入るし、飲み物や食べ物、グッズは売れる。勝つことが最高のファンサービスだ。
 日曜日、球場からの帰り道、「今日は悔しかった」という声があちこちから聞こえてきた。「カープファンの応援は見ていて楽しそう。応援するのが楽しいから負けてもいいんでしょ」と他球団のファンに言われたことがあるが、負けて楽しいファンなんていない。ましてや、「最下位になってもいい」と思うカープファンがどこにいるのか。勝ちたいから必死になって応援している。応援で枯れた声もまたいいもんじゃないか。冷えたビールが喉に染みるが。。。それにしても土曜日の写真を見ると、勝ったときはいい笑顔しとるな。