sanzo20043212010-08-29

 「俺達は諦めない」辻三蔵の「ウィークエンダー
 野村謙二郎大野豊は試合の空気が読めない。大野豊がマウンドに行くと、ピンチが拡大する。野村謙二郎が代打を出すと、チャンスが途絶える。カープが逆転した後の6回表、ツーアウト一塁。林が坂本、谷を抑えた後、大野豊がマウンドに向かう。バッター小笠原。左ピッチャーに交代かと思いきや、間を取りに行っただけだ。せっかく、林がいい流れで抑えていたのに間を止める。観客席から白けたムードが流れた。大野豊のことだ。「勝負は焦るな。ホームランに気をつけろ」とか言ったのだろう。結局、林は小笠原、ラミレスを追い込んだ後、慎重に投げすぎてフォアボールを連発。ツーアウト満塁で慌てて青木高広にスイッチに変えたが、押し出しフォアボール、タイムリー、タイムリーで逆転された。味方投手を逆境に追い込む投手コーチがどこにいる。
 しかし、今のカープは逆境に負けない粘りがある。6回裏、すかさずノーアウト1、3塁のチャンスを作った。巨人だってリリーフ陣は苦しい。早くも久保に変わって、山口が投げている。押せ押せムードで野村謙二郎が出した代打がヒューバー。球場が静まり返った。カープファンを呆れさせる采配をする。さすが、野村謙二郎だ。もちろん、野村謙二郎の期待に応えることなく、ヒューバーは三振した。野村謙二郎が動くと、球場の雰囲気が悪くなる。それでも選手は頑張って流れを引き戻そうとしている。今期初登板の森は苦しみながらも8、9回を抑えた。野村謙二郎大野豊には腹が立つが、カープを応援する気持ちは変わらない。9回裏、声を枯らして応援するつもりだ。俺達は諦めない。