「そして誰もいなくなった辻三蔵の「ウィークエンダー
  「(6〜8回に失点が多いので)ミーティングでハッパをかけたい」(野村謙二郎)。今日、横浜ベイスターズに勝ち越したので貯金を4に伸ばしたが、勝っているのは野村謙二郎大野豊が成長したからではなく、選手の頑張りに尽きることがわかった。ミーティングで気合を入れれば、リリーフ陣の球が速くなるのか、コントロールが良くなるのか。野球の教科書の何ページにそんな話が書いているのか。野村謙二郎に聞いてみたい。
 「投げる機会が多いので大変だと思うが。特に青木にはフォアボールを出せば失点に繋がると(野球の教科書には…と言いかけてやめる)言いたい」(野村謙二郎)。
 ペローン(青木高広)のフォアボールが増えたのは登板過多(全20試合中15試合登板)による勤続疲労が原因だ。疲労の蓄積で球威がなくなり、微妙なコースを突かざるを得ず、結果的に四球が増えた。
 開幕9試合目(6勝2敗1分)までに7試合投げているが、6イニングで四死球0、無失点。球数も65球(1イニングで10球前後)に押さえる全盛期の清川ばりの大活躍だった。それがヤクルト戦に入り、研究されて連打を食らい、畠山に逆転ホームランを打たれてから失点を重ねるようになった。
 5月に入っての2敗が示す通り、昨年のペローンを再現するような姿を見るのは忍びない。昨年は4月に自身初の完封勝利を収めたが、5月になってから先発投手が足りなくなり、中5日、中4日の便利屋扱い。投げては打たれての繰り返しで5回持たず、自信を失ったまま、二軍落ち。夏に一軍復帰後も自分の球に自信を持てず、ワンポイントリリーフで出てきては返り討ちに遭った。
 今年は再度のフォーム変更で自信を取り戻したかと思ったが、このままではまた野村謙二郎大野豊に潰されてしまう。来年もペローン投法は変えないといけないのか。ペローンは野村謙二郎大野豊のおもちゃではない。
 勝利の方程式(ペローン→シュルツ→サファテ)にこだわり、7、8回に失点を繰り返す。シュルツに関しては1軍昇格後(9試合6回1/3、13安打)、無安打で抑えたことが一度もない。今日の試合でもツーアウト1、2塁から村田にタイムリーを打たれている。自責点が0(失点5)なので防御率は0.00だが、ピンチで使える投手ではない。もしかして野村謙二郎大野豊は数字を見て、試合を見ないでシュルツを使っているのか。よくよく考えてみれば、野村謙二郎大野豊は一昨年までの「良かった」シュルツを見たことがない。調整遅れだった昨年よりは良く見えるかもしれないが、一昨年と比べれば、明らかに悪い。それでも使い続けるのは、使っていけば良くなるという希望的観測だろう。
 野村謙二郎はインタビューの最後に「(青木にはフォアボールを怖がらず)思い切って投げて欲しい」と言っていた。野村謙二郎は昨年の失敗から全く学んでいない。ストライクが取れないのは気持ちではなく、体調の問題だ。技術面の向上はペローンの努力で克服している。首脳陣の仕事は「思い切って投げられる」環境作りをすることではないか。昨年は大野豊の方針でリリーフは調子がいいピッチャーから使っていった。そして誰もいなくなった。今年も言葉には出さないが、やっていることは同じだ。今からでも遅くはない。野村謙二郎大野豊には「ノムラの教え」で野球を一から勉強し直してほしい。