人生の恩師・原良馬さんが7月24日(水)病気のため亡くなりました。
原さんには、大変お世話になりました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
原さんには競馬の仕事をする上で2つのことを教わりました。
1つ目は、下調べをしっかりすること。
原さんは競馬前日に、ダービーニュースを2部購入。
A4の大学ノートにダービーニュースの馬柱を張り、
自作の競馬ノートを作成。
レース当日は1~3着以内に入線した騎手を書き留めて、
お客さんに伝えていました。
「好調騎手チェック」は今でもテレビ東京『ウイニング競馬』で受け継がれています。
2つ目は、競馬ファンを楽しませるために最善を尽くすこと。
原さんは長年の間、ウインズ(場外馬券発売所)で、
ウインズニュース(土日メインレースの予想原稿)を書いていました。
1番人気馬に本命を打つことが多かったのですが、
原さんにその理由を伺うと…。
「ウインズに来ているお客さんには、競馬を始めたばかりの方もいる。
多くのお客さんに競馬を楽しんでもらえるように、
馬券が当たる確率が高い本命馬を推奨している。
馬券が当たった方が競馬は面白いからね」
原さんは馬券を買うのが大好き。
イベントでは予想トークの合間にせっせと馬券を購入。
得意技は「自分の本命馬の馬単2着付け」。
「こっちの方が配当がいいから」と照れながら話していました。
「競馬ファンを楽しませるにはどうしたらいいか、常に考えている」
原さんは競馬ファンの裾野を広げるために、
GI当日は全国のウインズを回るトークイベント「良馬がゆく」を、
2017年有馬記念まで行っていました。
競馬ファンのために真心を込めた85年。
私も原さんの遺志を受け継ぎ、
競馬ファンに楽しんでもらえるよう、 尽力したいと思います。