我輩の辞書に?

 我輩の辞書に不可能の文字はない!?英雄ディープインパクトの唯一の弱点といえば…辻三蔵の「重賞辻斬り」。今週はエルムSをぶった斬り!勝ったパーソナルラッシュにも同じ弱みが!?

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 先週の追い切りで3歳500万のエレスサールにアオられた英雄ディープインパクト。一杯に追っても伸びない姿に「不安説」も囁かれたが、何てことはない。ダートは全く走らないだけ。栗東ウッドチップコースのようにクッションのいい馬場なら飛ぶような走りができるが、ダートでは砂に脚を取られて空回りする。大トビで綺麗な走りをする同馬にとってスピードに乗れないダートコースは苦手。稀代の英雄もダートでは普通の馬ということだ。
エルムSを勝ったパーソナルラッシュは米国ダート最高峰BCクラシック(6着)に参戦したG1馬。ダートコースでの追い切りはとにかく走るが、ウッドチップコースでは全く動かない。函館ダートでの1週前追い切りでは[6F79秒3〜1F11秒9一杯]と好時計を出した馬が、Wコースでの最終調整では[4F53秒7〜1F12秒5一杯]で伸びを欠いた。1週前、好感触を得ながら、直前追い切りがひっかかり、評価を下げた私はまだまだ修行が足りないです。
 とはいえ、「まだ馬が前向きじゃない」と藤田騎手が語ったように道中は気合をつけながらの追走。3コーナーでステッキが入るほど、反応が鈍かったように「八分の仕上がり」だったのは間違いない。それでも3頭の競り合いを制したようにやはりG3では地力が違う。勝ち時計1分44秒9は同週の1000万特別とわずかコンマ3秒差。重賞未勝利のジンクライシスカイトヒルウインドとハナ・ハナ差の大接戦は物足りないように感じるが、59キロと状態面を考えれば、勝ったことに価値がある。ダイオライト記念(G2)から休養を挟んでの重賞連勝は復活した証し。ジャパンCダートに向けて視界は良好だ。
 
 2着ジンクライシスは放牧で立て直した効果がテキメン。ただ、それ以上に狙ったレースに出走できたのが大きかった。マロニエC(交流G3)を除外されて、ジャパンCダート(3着)に出走したのは有名な話。その後も本賞金不足で理想のローテーションが組めず、挙句の果てにはマーチSを除外されて、芝のダービー卿CTに出走したほど。それだけに春先と違い、目標通り、シッカリ仕上げられたのが好走の要因だ。これで本賞金3100万円。まだ準OPに出走できるが、順調に使えれば、重賞は近い将来、勝てるだろう。
 カイトヒルウインドは絶好の展開になりながら、もどかしい3着。体が12キロ絞れて、状態はすこぶる良かっただけに残念な結果だ。OP2勝の実績がありながら重賞では浦和記念(G2)の4馬身差2着まで。当レースの勝ち馬が公営川崎のモエレトレジャー。その後、交流G1では掲示板が精一杯の現状を思えば、レースレベルは低かった。エルムSでハナ・ハナ差競り負けたことも含めて、重賞ではワンパンチ足りない。次走は交流G3・日本テレビ盃の予定だが、相手次第では取りこぼす可能性はある。
 
 4着マルブツトップは数字(プラス6キロ)以上に体が緩く見えた。出遅れて流れに乗れなかったのも重めのせいだろう。
 5着ハードクリスタルは1番人気でマークがキツかった。追い切りでビシビシ攻めて、プラス10キロ。昨年、今回と同じ490キロで勝っているように太め感は感じなかったが、1番人気を背負って2番枠ではレースはしにくい。道中は他馬のキツイマークに合い、内に包まれる厳しい展開。4コーナーで外に出したが、5着に追い込むのがやっとだった。重賞では2着が最高な馬。G1馬を差し置いての1番人気は少し見込まれた。
 サイレントディール(6着)パドックでテンションが高く、スタートで出遅れ。しかも勝負どころで不利を受けたらレースにならない。エプソムC(4着)で落鉄して以来、どうもリズムが悪い。スタートがいい馬がここ2戦、出遅れているのも気になる。
 ドンクール(10着)は実が入っていい体つきになっていたが、それでもプラス26キロは少し太かった。初めての出遅れ(スタートで躓く)に3コーナーで不利を受けるなど、悪い面が全て出た。ただ、今回はあくまでも交流G1・ダービーグランプリに向けての前哨戦。敗因がハッキリしているだけに次走に期待したい。

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