嵐の素顔

 嵐の素顔。台風14号の接近に伴い、水曜日の函館競馬場は終日どしゃぶり。昨夜から降り続いた雨のおかげで時計がかかる馬場になった!辻三蔵の「新馬レビュー」札幌日曜5R新馬戦(芝1800m)をレビュー。噂の大物ビーオブザバンに、ダンスオールナイトショウナンアルスなど有力馬は全て函館滞在馬。台風直撃の函館に激震走る!?

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 昨夜から降り続く雨で函館ウッドチップコースは重馬場。いつもより1秒以上、時計がかかる馬場になった。ビーオブザバン(牡、父King's Best、母シーズアン、松田國厩舎)がWコースに入ったのは馬場開門からおよそ40分後。かなり荒れた馬場状態だったが、ゴール前、気合をつけると、1F12秒2と鋭い反応(5F71秒1強め)。確かに時計は遅いが、先週で仕上がっているだけにこれで十分。何より、荒れ馬場でもバランスを崩さず、真一文字に伸びた姿は圧巻の一言。体も引き締まって申し分のない仕上がりだ。先週、放馬しただけにテンションが高いのも気になったが、落ち着き払った姿で心配なし。いよいよ札幌最後の大物がベールを脱ぐ。
 
 ダンスオールナイト(牝、父エルコンドルパサー、母ダンスパートナー、加藤征厩舎)は芝コース(重)に一番乗り。Wコースは追い切り頭数が多く、荒れやすいため、今回は芝コースで追い切ったが、脚取りは実に軽い。いつも通り、シャドウゲイトプリンシパルS2着、脚色:強め)と併せて、楽々併入(4F54秒3〜1F12秒2馬なり)。こちらも終い重点だが、中間、熱心に乗り込んでいるのでこれでキッチリ仕上がった。新馬戦は走らない加藤征厩舎だが、乗り込み量が豊富なこの馬は初戦から力を出せる。
 
 さて、函館滞在組で動きが目立ったのはブローオブサンダー(牝、父クロフネ、母ピールオブサンダー、堀厩舎)とキャスティング(牡、父サニーブライアン、母フミノプロキオン、河野厩舎)。
 ブローオブサンダーはWコースで古馬1000万のゴールドルパン(脚色)とビッシリ併せて1馬身先着(5F69秒2〜1F12秒3一杯)。古馬との叩き合いを制したように勝負根性は男勝りだ。先週の芝コースでも[4F50秒8〜1F11秒9馬なり]とすばらしい動きを見せたように芝適性も十分。いつも木曜日に追い切る堀厩舎が万全を期して水曜日に追い切った。仕上がりなら前記2頭より上なら、生産牧場:ノーザンファーム、馬主:吉田勝己のプロフィールを見れば、名前負けはしない。将来性よりも即戦力ならこの馬だ。
 
 キャスティングは先週の芝コースでの追い切りでアキノレッドスター(父スウェイン、母アブサード、藤岡厩舎)に3馬身先着。時計も[5F64秒4〜1F11秒5一杯]と優秀だった。同厩舎のアサクサゼットキ、アドマイヤダッシュと比べると素質は見劣るが、仕上がりは早い。
 
 一方、ショウナンアルスは馬場を考慮して最終追い切りは木曜日。ただ、まだケイコで真面目に走らない面もあるように、陣営は気性面に成長が欲しいとのこと。水曜日の段階で鞍上が未定なように今週も回避する可能性は高い。
[札幌日曜5R新馬戦(芝1800m)出走決定馬] 
 アキノレッドスター 千田
☆キャスティング   菊沢
 シエロアスール   松永
ショウナンアルス  藤岡
 スーパーホーネット 岩崎
ダンスオールナイト 藤田
 ディープウイング  本田
◎ビーオブザバン   秋山
○ブローオブサンダー 柴山
 ベルシャワー    五十冬  
 ミスビッド     松岡

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