今年のフェブラリーSはJRAダートG1馬が出走しない異常事態!辻三蔵の「ウィークエンダー
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カネヒキリ(05年ジャパンCダート、06年フェブラリーS)が屈腱炎で長期離脱、アロンダイト(06年ジャパンCダート)は左前球節を痛めて、春シーズンは絶望。一昨年のフェブラリーS覇者メイショウボーラーは腹痛で放牧。2000年にジャパンCダートが施工された2001年以降のフェブラリーSで初めて、JRAダートG1馬が出走しない異常事態だ。2001年にJBCクラシック、JBCスプリントが新設されて、現在のダート重賞路線が出来上がった。てなことで2002年以降の勝ち馬のフェブラリーSまでの戦績は以下の通り。
2002年アグネスデジタル (牡5)南部杯(交流G1)、☆マイルCS秋の天皇賞香港カップ1着
2003年ゴールドアリュール(牡4)ジャパンダートダービーダービーグランプリ(交流G1)1着
2004年アドマイヤドン  (牡5)南部杯JBCクラシック(交流G1)、☆朝日杯FS1着 
2005年メイショウボーラー(牡4)ガーネットS根岸S1着、☆朝日杯FS2着、皐月賞、NHKマイルC3着
2006年カネヒキリ    (牡4)ジャパンCダート、ジャパンダートダービーJBCクラシック1着
 ☆は芝G1、2003年は中山ダ1800mで施行された。
 2002年以降、1番人気馬が5連勝しているが、その内、交流G1を勝っていたのが4頭。例外は2005年メイショウボーラーだけだが、当時、ダートに転じて2戦2勝。芝のG1でも連対実績があった。
 今年のメンバーで交流G1勝ち馬はブルーコンコルド(牡7、06年南部杯JBCマイル、東京大賞典、05年JBCスプリント)、アジュディミツオー(牡6、06年川崎記念かしわ記念帝王賞、04、05年東京大賞典)、カフェオリンポス(牡6、04年ジャパンダートダービー)の3頭だけ。実績は申し分ないが、フェブラリーSでの相性が悪い。ブルーコンコルドが04年5着、06年4着、アジュディミツオーが06年7着、カフェオリンポスが05年10着と信頼に乏しい。
 特にアジュディミツオーは昨年のフェブラリーSではスタート直後の芝でダッシュがつかず、持ち味を発揮できなかった。ブルーコンコルドはスタート直後が芝コースである阪神ダ1400mは[3002]だが、東京ダ1600mは[0003]と相性が良くない。スタートからダートで始まる東京ダ1400mでも[1002]。アウェイであるはずの地方競馬場が[5100]なのだから相性の差は歴然だ。
 昨年は交流G1を3勝しながらJRAでは「最優秀ダート馬」を獲得できなかった。しかし、地方競馬では「NARダートグレード競走最優秀馬」に表彰された。実績は地方競馬に集中している。東京ダートで7戦1勝なのは「たまたま」なのか、それとも…。
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