さらば、ラジたん!クラシックの登竜門として長年の間、ファンに愛されてきたラジオたんぱ杯2歳Sは今年で終わり!辻三蔵の「重賞辻斬り」。来年からラジオNIKKEI杯2歳Sと名称が変わるラジオたんぱ杯2歳Sをぶった斬る!
ラジオたんぱで思い出すのは高校3年のときに河合塾の模試解説を聞くためといって親に「短波ラジオ」を買ってもらったこと。当時はグリーンチャンネルもなく、関西やローカルの実況を聞くのは「ラジオたんぱ」だけが頼りでした。ちなみに浪人時代は「先週の結果分析」キャスター「ゆかりんご」こと水野由加里さんが所属していた大阪パフォーマンスドール(略してOPD)のラジオを聞いたっけ。ラララ♪ラララ♪満月の夜だから♪
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 来年から「ラジオNIKKEI杯」と名前が変わるラジオたんぱ杯2歳Sだが、クラシックに直結することは変わりはない。過去5年で皐月賞アグネスタキオン、ダービー馬ジャングルポケット、NHKマイルC、ジャパンCダートを勝ったクロフネ菊花賞ザッツザプレンティなど、数多くのクラシックホースを輩出。今年はディープインパクトに美味しいところを全部持っていかれたが、それでも昨年の2着馬ローゼンクロイツ毎日杯を勝ち、菊花賞3着。3着アドマイヤジャパン京成杯を制し、皐月賞3着、菊花賞2着。そして4着シックスセンス皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞4着とダービー2着(インティライミ)以外は3冠レースで3連単圏内を独占。残念ながら勝ったヴァーミリアンはクラシック戦線で活躍できなかったが、ダート路線に転じて、エニフS、浦和記念(交流G2)を連勝。ダート界の新星として同期のカネヒキリに挑戦状を叩き付けた。
 そして、今年のラジオたんぱ杯は昨年以上にレベルが高いのだから楽しみだ。勝ち時計は過去10年で3番目の好タイム。しかも前週の古馬準オープンを2秒4上回り、開催一番時計だった鳴尾記念とわずか0秒3差なのだから素晴らしい。それにしてもサクラメガワンダーは前予想*1で本命を打ったが、想像以上に強かった。道中は後方で折り合いをつけると、直線に入ってからは前が壁。しかし、安藤騎手が慌てることなく、馬群がバラけてから追い出すと、一旦抜け出したアドマイヤムーンを一気に差し切った。着差はハナとはいえ、アドマイヤは完全な勝ちパターン。並んでからの勢いが勝っていたように着差以上に力に開きがあった。
 これで来年が楽しみになった。弥生賞から皐月賞の予定だが、現時点でクラシック最有力候補だ。デビューから5戦全て、メンバー最速の上がりをマークしている瞬発力に、自在に競馬ができる非凡なセンス、並んでからの勝負強さと父グラスワンダーの長所を全て兼ね備えている。母サクラメガ(父サンデーサイレンス)はエリザベス女王杯サクラキャンドル秋の天皇賞サクラチトセオーの半妹という良血。父母の名前を受け継いだサクラメガワンダー。両親の悲願であるクラシック制覇は目前だ。
連勝がストップしたアドマイヤムーン(2着)だが、負けて強しとはこの馬のこと。パドックでは休み明けの不安どころか、後脚の踏み込みに力強さが増し、体に厚みが出てきた。馬体の成長を裏付けるように、レースでは出遅れ癖を克服して好スタート。行きたがる素振りはいつものことだが、うまく折り合いをつけると、直線では抜群の手応え。いつも通り、内にモタれながら先頭に立ったが、最後の最後にサクラメガワンダーの決め手に屈した。それでも3着以下とは3馬身半差。上がり3F35秒台を切った(34秒8)のはサクラとこの馬だけだったように他馬との力差は歴然。最後はサクラのスケールに屈したが、この馬もG1級なのは間違いない。能力で2000mもこなせるが、マイル戦線に進めば、間違いなくチャンピオンになれる。
 ニルヴァーナ(7着)は馬っぷりの良さは目立ったが、キャリアの浅さがモロに出た。兄同様、実戦を重ねていけば、変わっていくだろう。ただ、ユタカが早くもダート適性を確かめてみたいと言ったのは不安だが…。
 マイネルスケルツィ(9着)は持ち時計は速かったが、強い相手と戦うのはこれが始めて。しかも降雪による長時間輸送で体もマイナス10キロ減っていただけに今回は仕方がない。ただ、使い詰めだけに反動が心配だ。
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