新聞によりますと、ディープインパクトの全弟オンファイアが右前脚屈腱炎を発症した!辻三蔵の「ウィークエンダー。どこよりも早い中山金杯の追い切り診断!奇しくもエースゼンノロブロイの引退発表の日に飛び込んできた悲報。常勝藤沢和軍団に何が起きたのか…。
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 どうもありがとうございます。
 今年、4年ぶりに全国リーディングトレーナーを逃した藤沢和厩舎。勝ち星は昨年の60勝から48勝に減り、G1勝ちもなし。その要因は2歳世代の不振。昨年は14頭がデビューしたが、勝ち上がったのは5頭だけ。しかも新馬戦では全て1、2番人気に推されながら2頭しか勝っていない。その2頭の内の1頭ジャリスコライト京成杯(1月15日)に向けて再始動。北村宏騎手を背に北Cダートコースで[4F60秒1〜1F13秒5馬なり]と朝日杯FS後、初時計を出した。とはいえ、あと2週間あるとはいえ、この時計は軽すぎる。再三、このブログで書いているが、最近の藤沢和厩舎は追い切りが軽い。確かに追い切り本数は水金日と今まで通り、週に3本追っているが、調教内容は足慣らし程度。「馬なりハロン」調教は今までと変わらないが、以前は追い日には南芝コースで5F62秒台を切り、1Fを12秒前半でまとめたのが、最近は64秒前後で終いもセーブ気味。しかも冬場は芝コースが凍結しているのを考慮して南馬場で追わず、坂路、北馬場で調整している。今日28日は追い日の水曜日だったが、前述のジャリスコライトマチカネキララを含めた5頭が北Cダート、ウイングラシアス、レッドアワードが北Bダート、キングストレイルエルノヴァなど古馬4頭が坂路と南馬場では1頭も追わなかった。
 確かに南Wコースは追い切る馬が多く、ウッドチップも荒れているため、週末以外は利用していなかったが、芝コースでも追わないのは最近では見たことがない。
 しかも、中山金杯出走予定のキングストレイルエルノヴァ(AJCC出走予定)と坂路で初めての3本追い。キングストレイルは1本目は軽く流して2本目に[4F57秒9〜4F43秒7〜1F15秒3馬なり]。3本目の本追い切りで[4F53秒6〜3F39秒0〜1F13秒0馬なり]をマーク。1週前ということで余裕残しの調整だったが、正直、内容は物足りない。31日(土)、1月3日(火)とあと2本追えるとはいえ、まだ体に余裕がある*1
 確かに藤沢和厩舎は坂路で4F50秒台を出すこともあるが、1F13秒後半と抑えていては負荷にならない。思えば、以前はどのコース、どんな時計でも1Fは12秒前半でまとめていた。復活への鍵は「馬なりハロン」にかかっている。
 ちなみに、坂路3本追いの元祖大久保洋厩舎メジロマントル中山金杯が2本目に[4F61秒4〜3F42秒5〜1F14秒1]、3本目に[4F54秒3〜3F37秒0〜1F12秒5馬なり]と終い重視。全体時計は藤沢和厩舎と変わらないが、一番苦しい坂の頂上に向かってグングン伸びてきた。前走の鳴尾記念で初めて重賞を勝ったように来年で9歳とは思えないぐらい、身も心も若い。 
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 ありがとうございました。

*1:前走のディセンバーSはプラス14キロ