女心と秋の空は…辻三蔵の「ウィークエンダー。ムードは最高!なのに結果は…。
人気ブログランキングにお願いします。ありがとうございます。
 ダンスインザムードはすっかり大人の女。秋の天皇賞(6着)ではパドックで落ち着いて歩き、ムードは最高だったが、地下馬道に入ってからエキサイト。激しく首を振り、馬場入場時にカニ歩きしたのもご愛嬌。目を充血させて、汗をビッショリかいていた秋華賞時と比べたら、かわいいものだ。レースでも初めて着用したチークピーシズが効いて集中した走り。ダイワメジャーをピッタリマークしてレースを進めたが、最後は力負け。秋の天皇賞では2、3着しているが、本質的に芝2000m(0213)は長い。最後に牡馬との底力の差が出た。エリザベス女王杯マイルCSの両睨みだが、武豊騎手でマイルCSに行く可能性があるとのこと。そうなると、中2週続きになるだけにこれ以上、テンションが高くなると心配だ。
 パドックでは3人態勢で監視されているダイワメジャーだが、最近は大人しくなったもの。秋の天皇賞は中2週と間隔は詰まったが、毎日王冠で体は仕上がっていたため、中間は坂路で軽めの調整*1。直前追い切りも乗り慣れた調教助手を背に南ウッドコースで息を整える程度。ハロー掛け直後だけに[5F63秒5〜1F12秒3]と速い時計は出たが、やればいくらでも時計は出る。それよりもリラックスして走らせることに専念していた。その結果、当日のパドックでもイレ込むことなく、レースでも折り合いがついた。
 ただ、次走のマイルCSまで中2週とまたもや間隔が短い。3戦続けて出走するのは3歳春以来。3歳秋にノド鳴りを発症してからは2戦以上、走ったことがない。中3週のジャパンCを視野に入れているのも少しでも間隔を開けたいからだろう。中間は前走同様、坂路で軽めの調整で十分。直前追い切りで南ウッドコースで軽く追えば、体は仕上がる。しかし、いつもと違うことをすれば、要注意。直前追い切りでジョッキーが騎乗する、南ウッドコースでビシビシ追うなど、体調が変化しかねないことをすれば、危険信号だ。中間の坂路では息遣いにも注意を払うつもりだ。
 コスモバルクは「普通の馬」になってしまった。今回も好位で折り合いがつき、理想通りの競馬ができたが、差す競馬では味がない。ジリジリ差を詰めて4着が精一杯だった。パドックでは荒々しさがなくなり、妙に落ち着いてしまった。レースでは善戦するようになったが、大切なものを失った気がする。闘志を剥き出しにして走る姿にファンは共感した。しかし、今のバルクにはファンを惹き付ける魅力がない。
 スイープトウショウ(5着)も妙に元気がなかった。最近はケイコでも素直に馬場に入るようになったが、逆に嫌がるぐらい、元気があっていいのかもしれない。馬体重はマイナス12キロ。昨年の宝塚記念(1着)が460キロだけに今回の458キロは許容範囲のはずだが、体は寂しく見えた。やはり、骨折明けの京都大賞典(1着)で激走した反動が出たのだろう。昨年も秋の天皇賞(5着)から中1週でエリザベス女王杯を勝ったが、昇り調子だった昨年とは状況が違う。使い減りしているだけに中1週の疲れの方が心配だ。   
●お読みになった方は→人気ブログランキングへお願いします。ありがとうございました。