アンラッキーナンバー7!辻三蔵の「ウィークエンダー
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 昨年のエリザベス女王杯以来、坂路→E→DW→CWと追い切るコースを転々としているスイープトウショウ。今回もCWコースに入るのを嫌がり、Bコース(ダート)へ。4Fから終い重点で追い切ったが、先週、長目から追っているので直前はこれで十分だろう。ただ、閉門まで時間がなかったことを思えば、水曜日に追い切れたことが一番、重要。まずは第一段階をクリアした。それにしてもこれで残された調教コースはAコース(障害専用)だけになってしまった。次走、Bコースを拒否したらどこで追い切るのか、陣営にとって頭が痛い話だ。
 それはともかく、今度はレース当日だ。アウェイの東京でスンナリ馬場入場できるのか、ゲートをスムーズに入れるのか、予断を許さない。そう考えると、先入れになる奇数の7番枠はアンラッキーナンバーだ。7番枠は過去に4回あるが、ウブだった新馬戦(1着)以外は全て5着だ。昨年の秋の天皇賞でも7番枠を引いた。馬場入りは先出しでクリアし、ゲートもゴネずに入ったが、終い伸びを欠いて5着に終わった。このときは休み明けの京都大賞典を勝って、叩き2戦目だった。5歳になってから好走が一走置きになっているように集中力が長く続かない。休み明けで走りすぎると、2戦目は凡走するパターンだ。もし、当日のパドックでイレ込んだり、馬場入りでゴネれば、凡走する可能性は更に高くなる。今回は隣にカワカミプリンセスがいる。最大の目標が眼前にいる以上、イヤでも意識せざるを得ない。昨年のエリザベス女王杯ではカワカミを意識しすぎて、仕掛けのタイミングが遅れた。東京コースで2度連対したときは後方12番手以下で脚を溜めていた。10番手以内につけたときは自慢の末脚を発揮できなかった。カワカミを気にせずに自分の形で競馬ができるか、正念場だ。
 後はハナを切るアサヒライジングのサジ加減しだい。同じマイルだったアネモネS(1着)では前半5F59秒5の平均ペース、桜花賞(4着)では5F58秒8のハイペースだった。瞬発力ではスイープやカワカミには敵わないだけに、できれば持久力勝負に持ち込みたい。そう考えれば、ヨシトミさんは5F59秒5前後の淀みない流れでレースを作る。そのために追い切りで着用したブリンカーを外した。
 カワカミプリンセスは西浦師が「包まれないようにスムーズに競馬してほしい」と指示している。しかし、内にフサイチパンドラ、外にスイープトウショウとライバルに挟まれてしまった。6番枠を引いただけにモタモタしていると、外から被されてしまう。鞍上の武幸四郎騎手は先週のNHKマイルC(アサクサキングス11着)で馬場の悪い内側を走らされて大敗した。内で包まれたくないだけに追っつけてでも前に行くはずだ。カワカミが早めに動けば、先行勢は苦しくなる。逆に怖いのは武豊アドマイヤキッス、藤田デアリングハート、安藤勝ジョリーダンスといったベテラン勢だ。カワカミを外から封じ込めようと、包囲網を敷いている。直線の真ん中から外へ。女王を巡る戦いは熾烈だ。
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