砂の器辻三蔵の「ウィークエンダー
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 シャーベットトーンマーキュリーカップ(交流G3)を圧勝したことでダート界の勢力図が大きく変わった。シャーベットトーンの勝ち時計2分04秒0はレースレコード。昨年の覇者クーリンガーより3秒速い。カネヒキリが勝ったダービーグランプリと比べても、わずかコンマ2秒差だ。しかも2着クーリンガーにつけた9馬身差はプリエミネンス(2002年)に並ぶ最大着差。単勝120円はメイセイオペラ(1996年)の110円に次ぐ、史上2番目の単勝支持率だ。奥平師曰く、「8分のデキ」でこれだけ強いのだから、器の大きさは過去のG1馬に匹敵する*1
 春シーズンは平安S3着、川崎記念4着、東海S3着と善戦するが、勝ち切れなかった。しかし、今回の勝利で完全に本格化した。そうなると、強敵相手に接戦した経験が自信になる。オープン入りしてから先着を許したのはメイショウトウコンサンライズバッカスヴァーミリアンアジュディミツオーとG1級の馬ばかり。ブリリアントSでクビ差敗れたオリンピアンナイトには東海Sで大きく先着している。ブリリアントSで3着だったボンネビルレコード帝王賞を勝っているのだから、G1でも足りる計算だ。
 シャーベットトーンにとって、試金石になるのはブリーダーズゴールドカップ(8月16日、交流G2、旭川ダ2300m)だ。平安S、東海Sを勝ったメイショウトウコン、「G1」2着9回のシーキングザダイヤオリンピアンナイトと相対する。ただ、シーキングザダイヤは昨秋、喉頭エントラップメントの手術をした後、精彩を欠いている。当面の敵は2戦2敗のメイショウトウコンだ。帝王賞組やカネヒキリヴァーミリアンと対戦する前に、器の大きさが問われる一戦だ。

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*1:ちなみに5年連続参戦のクーリンガー(1、2、0、2)の走破時計(2分05秒5)は自己最速タイム。8歳にして生涯最高の走りだった