悲喜こもごも…辻三蔵の「ウィークエンダー東海Sをぶった斬る!
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 『ホースニュース馬』紙面上のオークス予想では◎ローブデコルテ→○ベッラレイアが的中。2週連続、G1的中を達成したが、私の夢は東海Sシャーベットトーンパドックではプラス4キロと申し分のない仕上がり。落ち着いていて、気配の良さは一際、目立っていた。レースはエイシンラージヒルが行く気がなかったため、クーリンガーが押し出されてハナを切った。前半5Fは64秒1の超スローペース。2番手で折り合いがつくと、逃げ馬をかわいがりながらジックリ追走。人気のキクノアローメイショウトウコンオリンピアンナイトが後方集団にいるのだからペースは上がらない。たんたんとレースが流れると、向正面では1番人気キクノアローが必死に押し上げようとするが、全く動かず。オリンピアンナイトも太め(プラス10キロ)が応えて、行きっぷりが悪い。メイショウトウコンもまだ後方にいる。4コーナー手前でクーリンガーがバテたため、シャーベットトーンが早めに先頭。それでも押し切れるかと思ったが、3コーナーから徐々に押し上げたメイショウトウコンが怒涛の追い込み。平安S同様、一気に交わされてしまった。それでも「2着なら馬連はある」と叫んだが、好位の内で我慢していたワンダースピードに最後、すくわれてしまった。
 それにしても勝ったメイショウトウコンは強かった。前走から追い切りを坂路に替えて、ケイコ駈けしなかった馬がやけに動くようになった。栗東の坂路はスタートから急坂なのでいきなりトップスピードで登らなければいけない。真面目に走らないと登れないだけに一生懸命、走る。ケイコで集中して走ることを覚えたのが実戦に結びつくようになった。だから、初めての2300mでも折り合いがついて、後方で脚を溜められた。
 3コーナーで鞍上がゴーサインを出すと、スムーズに上がっていく。上がり3Fはレースのそれを1秒上回る36秒5。自分の馬の能力を発揮させることに専念した武幸四郎騎手の会心の騎乗だった。カワカミショックを完全に払拭した。ダービーではデビュー以来、コンビを組んでいるヒラボクロイヤルに騎乗する。メイショウトウコン同様、手の内に入れているだけに思い切って乗れるはずだ。開き直った幸四郎ほど、怖いジョッキーはいない。
 2着ワンダースピードは前走からコンビを組んだ小牧騎手と手が合う。全5勝の内訳を見ると、赤木2勝、五十嵐冬、吉田稔、小牧と公営出身のジョッキーに集中している。ズブイ面があるだけに腕っ節が強いジョッキーが合うのだろう。ただ、準オープンに昇格後は芝2400m、ダ1200mを使って、スピード勝負に慣れさせた。すると、適条件に戻った梅田S(ダ2000m)は行きっぷりが良くなり、圧巻のレコード勝ち。テン乗りだった小牧騎手との相性も良かったが、荒療治が功を奏した。今回は重賞初挑戦だったが、小牧騎手が手応えを感じていたこともあり、積極的な騎乗。自信を持って乗ったことが好結果に繋がった。本格化を感じさせる内容だけに今回は決してフロックではない。
 シャーベットトーン(3着)クーリンガーがバテルのが少し早かったが、思い描いた通りの競馬はできた。体質強化は歴然だし、一戦ごとに地力はつけている。自分で競馬が作れるだけに、交流重賞ならいつでも勝てるだろう。個人的には▲△◎の予想で何故、3連複39750円、せめて▲−◎のワイド1530円を買っていないのか、レース後、後悔したが、終わったことだから仕方がない。「今日は今日。明日もその流れが続くとは信じない。今日の試合は終わった。また、1試合1試合積み重ねていくだけだよ」(広島東洋カープ監督ブラウン語録より抜粋)。
 1番人気のキクノアロー(9着)テン乗りのアンミツさんが神経質に乗りすぎた。安藤勝騎手から「掛かる馬」と聞いていたので後方にいたが、もっと積極的に乗る手もあった。アンカツさんからの乗り替わりでは硬くなりすぎる面がある。人気になる分、馬券は買い辛い。
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