馬インフル騒動!辻三蔵の「ウィークエンダー
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 今朝、美浦トレセンに激震が走った。昨日、美浦栗東トレーニングセンター馬インフルエンザが発生したため、競馬が長期間、中止になる可能性があると噂が飛び交った。馬インフルエンザは39度以上の高熱を発症し、鼻水、咳の症状が見られる。人や鳥のインフルエンザとは異なり、馬から馬へ感染するが、人への感染はない。
 JRAでは全ての競走馬に1年に2度、ワクチンを接種している。ただ、ワクチンは100%、効くわけではない。合わせて、施設、厩舎等の消毒などで防疫措置を取っている。
 通常、発熱馬は1日に多くても3、4頭程度だが、先週11日から7、5、5、7頭と数多く発生した。そこで、インフルエンザの簡易検査を実施したところ、13日に1頭が陽性と判定された。
 続いて、他の馬も検査したところ、5頭が陽性と明らかになった。更に遺伝子レベルの精密検査して、5頭が陽性と判明した。
 8月16日13時現在、発熱した36頭を調査したところ、美浦で3頭、栗東で17頭が陽性と診断された。感染経路は不明でこれから原因を追及していくという。
 昭和46年に馬インフルエンザが発症したときには6700頭が感染していたが、今回は発症数が散見している。そのため、JRAは防疫措置として、トレセンや競馬場などの管理施設間だけの移動に限定した。原因究明されるまでは現在、在厩している馬だけで競馬をすることになる。つまり、牧場からの入退厩ができなくなり、馬の入れ替えができなくなった。それに伴い、地方競馬との交流も中止になった。そのため、NSTオープンに出走予定だった地方馬3頭は遠征できなくなった。
 JRAは現在も随時、検査をしている状況でこれから更に陽性反応が出る可能性を示していた。JRAは出走馬の健康状態の把握に万全を期すと話していた。しかし、基本的に体調管理は個々の調教師に任せる方針だ。JRAとしては今週の競馬を開催することに専念していた。インフルエンザ発症のリスクよりも開催を中止したときの影響を最大限に考えていた。明日の対策会議で競馬をするかどうか、正式に決まる。
 もし、中止になれば、原因究明まで長期間、中止にせざるを得ない。その間に競馬に携わる全ての関係者に与える打撃は大きい。競馬専門紙の中には潰れる会社もある。収入が全くなくなれば、経営は成り立たない。もし、競馬が潰れたとき、私は覚悟をしている。公正競馬云々の話はのちに書くが、競馬をやる予定だと聞いて、正直、ほっとした。
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