実りの秋へ!辻三蔵の「ウィークエンダー
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競馬が再開されて2週間経ったが、先週の新潟競馬は人も馬もバテバテ。猛暑の新潟で3戦以上した馬はトレセンと新潟への長距離輸送を何度も繰り返している。そのため、夏バテするのは仕方ないが、休み明けの馬でもイレ込んでいる馬が多く見られた。美浦トレセンでは馬インフルエンザ騒動以降、過度な緊張感を強いられた。元々、トレセンは競走馬にとってストレスが溜まる場所だ。テンションが上がった馬は本来なら放牧に出したいが、それもできない。息抜きできる場所がなかった。
 それだけに9月4日(火)からトレセンに限り、入退厩を開始することになった影響は大きい。JRAは馬インフルエンザの発生に伴い、8月16日以降、JRA施設間のみに制限されていた競走馬の移動を4日から限定的に解除すると発表した。入退厩は美浦栗東トレセンのみで行われて、1日の可能入厩検疫頭数は美浦が60頭、栗東が50頭。最大限の防疫措置を行ったうえで、限定的な入退厩を開始する。
 限定的解除とはいえ、厩舎関係者もこれで一息つけるだろう。故障した馬は放牧に出せるし、牧場から元気な馬が入厩してくる。トレセン内も活性化してくるはずだ。
 2日(日)の午後3時に発表された美浦トレセンへの入厩申し込みは火曜(4日)から金曜(7日)までの4日間すべて入厩検疫頭数一杯の60頭となった。スプリンターズS(30日)を目指すプリサイスマシーン(4日)、コイウタ(5日)、マイネルスケルツィ(6日)陣営は予想以上に早い帰厩にほっとしているはずだ。牧場で十分に乗り込んでいるだけに4週間あれば、体はキッチリ仕上がる。しかも馬インフル騒動のとき、放牧に出ていた分、トレセンにいた馬よりも心身ともにリフレッシュしている。消耗戦の様相を呈しているサマースプリントシリーズを見れば、休んでいる強みがある。
 サンツェッペリン(5日)はセントライト記念(16日)にギリギリ間に合った。未出走馬以外はレース10日前までに帰厩すれば出走できる。6日までに帰厩すれば出走可能だ。元来が叩き良化型。本番前にトライアルを使えるのは好材料だ。秋の天皇賞が目標のネヴァブション(6日)、ダイワメジャーエアシェイディ(7日)も美浦に帰ってくる。栗東ではオークス馬ローブデコルテが5日に帰厩することになった。
 ただ、馬産地が近い札幌及び函館競馬場軽種馬防疫協会の指導により、現時点での入退厩は見送られた。今週も出馬投票を行った全馬について、馬インフルエンザの検査を行うようにまだ、終息はしていない。それでも秋競馬に向けて、明るい話題になった。
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