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　珠玉の一品！辻三蔵の「ウィークエンダー」。
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　コイウタが最優秀４歳以上牝馬を受賞した奥平厩舎。目標にしていただけに、奥平師も笑顔が絶えない。「該当馬なしとの差はわずかだったが、カワカミプリンセス、スイープトウショウ、ディアデラノビアを破ったヴィクトリアマイルの勝利が評価されたのだろう。レース翌日の新聞やテレビでは前川清オーナーが喜んでいる姿が取り上げられた。メディアを通じて、多くの人に競馬は楽しいものだなと感じてもらえたこともあるのかな」とニッコリ。
　先週は仕事始めの２日に追い切りを手伝っていた黛騎手が調教中に骨折。マイイージス、フジマサマックスと期待していた馬が相次いで戦線離脱と、アクシデントが続いた。それだけに喜びもひとしおだ。「土曜日は初勝利といきたいね」と話すように、今週は勝ち星の計算ができる馬が揃った。
　初勝利は中山土曜５Ｒのアイアムジュエルだ。新馬戦は３着に敗れたが、レース内容は圧巻だった。出遅れて後方を追走すると、向正面から外々を回って進出。４コーナーで大外から一気にマクリ、怒濤の追い込み。あと一歩、届かなかったが、「化け物」の片鱗を見せた。
　奥平師も「あれで突き抜けたら、Ｇ１級だと吹いたな」と苦笑いしていた。それでも「前走はコースでの追い切りで物見が激しかったようにまだ、幼い面があった。それだけに一戦毎に段階を踏んで、調整していくつもりだ。ただ、慎重な性格で落ち着いているのがいいね。教えたことは必ず覚えていくし、賢い馬だよ」と評価は高まるばかりだ。
　中間は横山典騎手がつきっきりでケイコをつけている。金曜日も奥平師が騎乗したアイアムジャンヌ（中山土曜９Ｒ）と一緒に、坂路から南ポリトラックコースを回り、最終調整していた。「ノリさんもかなり気に入っているようだね。乗っていて面白いのだろう。離さないもんな。今朝、コースを回ったときには１度、ソラを使ったが、馬を寄せたら大丈夫だった。物見する面もなくなってきたし、学習能力が高いね。初戦より確実に成長しているし、未勝利ではモノが違うよ」と力が入る。
　「勝ちっぷりにもよるが、中１週で菜の花Ｓも考えている。その前にまずは１勝しないとね」とニヤリ。クラシックを目指している馬が未勝利で負けるわけにはいかない。珠玉の一品だ。

［中山土曜５Ｒ］
◎アイアムジュエル
○ラドクリフヤード
▲ベガスターカフェ
☆コスメディスティニ
△ヤマニンシュエット
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