秋華賞まで待てない!辻三蔵の「ウィークエンダーコイウタ&隼人!新コンビ誕生!
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 秋華賞に向けて、本格始動したコイウタ。木曜日の坂路で朝一番に追い切ったが、キリのため、脚色はモヤの中。しかし、時計は[4F50秒7〜3F37秒4〜1F12秒7、脚色不明]と、予想以上に速い。正直、帰厩して3本目でこれだけ速い時計が出るとは思わなかった。しかも直線でバテるかと思いきや、1F12秒台でまとめた。ゴールした後の姿を目視できたが、フットワークが軽く、動きに余裕があった。
 今朝、奥平雅師に話を伺うと、「併せたアイアムアドーター(古馬1000万)が動くんで、結構、ついていくのに一杯一杯だったんだよ。でも、息の入りが凄く良くて、追い切った後はすぐに回復していた」と笑顔。「調整遅れを心配していたけど、思った以上に仕上がりが早い。来週はもっとビシビシ追いたいので、南ウッドコースで追い切るつもりだ」と言葉も弾む。
 先週、話*1を聞いた時点では「秋華賞に間に合うかどうか」ぐらいの感触だったが、今朝の話ぶりだと、かなり手応えを感じている。確かに体は「太い」というよりも実が入って、逞しくなった。成長していなければ、帰厩して2週間でいきなり4F50秒台は出せない。秋華賞に「間に合う」から「勝負になる」可能性が出てきた。
 心配された鞍上は共有馬主の吉田照哉オーナーとの話し合いの結果、シークレットコード(森厩舎、社台レースホース)にノリさんが騎乗することになった。コイウタには「関東の若いジョッキーに頑張って欲しい」ということで、吉田隼人騎手に騎乗が決まった。
 昨年の23勝から、9月23日現在43勝(関東リーディング9位)と3年目でブレイクした吉田隼人騎手にとっては嬉しいG1初騎乗。ロフティーエイムで福島牝馬Sを勝ちながら、続くヴィクトリアマイルでは安藤勝騎手が騎乗。フジサイレンスに騎乗予定だったスプリンターズSもあと1頭のところで除外されただけに、今回の騎乗依頼をとても喜んでいたそうだ。
 思えば、秋華賞の前身、旧エリザベス女王杯は若手ジョッキーの初G1制覇と縁があった。89年サンドピアリス岸滋彦、2年目)、90年キョウエイタップ横山典弘、5年目) 91年リンデンリリー岡潤一郎、4年目)92年タケノベルベット藤田伸二、2年目)とエリザベス女王杯を勝って、大きく飛躍した。秋華賞と名前が替わっても99年ブゼンキャンドル(安田康彦、9年目)、00年ティコティコタック武幸四郎、4年目)と、若手騎手の出世レースとして歴史は引き継がれた。兄吉田豊が初めてG1(96年旧阪神3歳牝馬S、メジロドーベル)を勝ったのも3年目。同じ3年目の吉田隼人騎手がいきなり勝っても不思議ではない。
 もう一人のオーナー前川清氏が京都競馬場秋華賞を観戦することが決まった。「オーナーが落ち込んでいるときにこそ、競馬で勇気づけるのが我々の仕事」と師の言葉にも力が入る。秋華賞でドラマが起きるかもしれない。
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