sanzo20043212009-04-30

 君にムネキュン!辻三蔵の「ウィークエンダー
 「パトロールビデオを見ているときに、ノリさんが乗りたいと言ってきたんだよ」(奥平師)
 フローラSで4着だったアイアムネオオークス横山典騎手との新コンビが決まった。前走の敗因は距離云々と言われているが、奥平師は「前走はテンから持っていかれたのが敗因。道中、折り合いを欠いた分、伸び切れなかった。圭太(戸崎騎手)も初めてだっただけに仕方ない」と分析する。
 フローラSは主戦の藤田騎手がメイショウトウコン(アンタレスS)、吉田豊騎手が自厩舎のマイティースルーに騎乗したため、急遽、戸崎騎手に依頼した。しかし、オークスではデビュー前の調教をつけていた横山典騎手が手綱を取る。「ゲート試験を受けたときに騎乗していたのがノリさんだった。当時は、いい馬だけど、まだトモが緩いと話していたが、ずっと気になっていたようだ。成長したネオに乗って貰うのが楽しみだね」奥平師は笑顔で話す。
 折り合い面に関しても「普段はとても大人しいが、ジョッキーが騎乗すると、グッと気合が乗る。フローラSは返し馬から持っていかれたけど、オークスでは落ち着くまでジックリ歩かせるつもり。折り合いも、ノリさんなら心配ないだろう」と全幅の信頼を置いている。
 以前はレースを使った後、食いが落ちていたが、水曜日の朝、馬房を覗くと、バリバリ飼い葉を食べていた。「力をつけている証拠だね」竹俣厩務員は目を細める。
 「追い切りでは攻めるところがなくなったので、今後は実戦を使いながら成長を促していく。本当に良くなるのは秋だけど、今のデキならオークスでも楽しみはある」と奥平師。GIでの奥平師&横山典騎手のコンビは2006年オークスコイウタ競走中止)以来だ。コイウタで果たせなかった夢をネオが叶える。