出遭いは壱千六百万の胸騒ぎ!辻三蔵の「ウィークエンダー
人気ブログランキングにお願いします。ありがとうございます。
 1月14日*1、JRAは第2回京都競馬第4日の競馬番組を変更したことを発表した。変更内容は10Rに羅生門ステークス(古馬1600万、ダ1400m)を新設したことだ。変更理由 は「(1600万条件で)出走予定馬が多く見込まれるため」と書いているが、準オープン(古馬1600万)のダート路線は飽和状態。特にダート短距離戦は除外ラッシュで2回京都開催にはダ1200m1鞍しかなかった。2回東京開催では組まれておらず、JRAは関係者の要望で即座に対応した。
 昨夏からいわゆる「勝ち得」の恩恵がなくなり、勝てば、即昇級するシステムに替わった。そのため、レース数が多いダート戦は次々に高額条件馬が誕生。しかし、それに反して、準オープンになると、レース数が激減する。例えば、1回京都開催では古馬1000万のダ1200〜1400mが6鞍組まれているが、準オープンはダ1400m1鞍だけ。中山でもダ1200m1鞍だけでは勝ち上がる馬も少なく、所属頭数だけが増えていく。そのため、先週のジャニュアリーS(中山ダ1200m)はフルゲート16頭に46頭が出馬登録し、除外馬30頭。その内、半分の馬は1回除外されて、優先出走権を保持していた。しかし、11頭の出走枠を巡って更に抽選になった。残りの5頭は優先権がない馬のために確保している。その5頭枠には23頭が殺到した。となると、優先出走権を持っている馬はともかく、権利のない馬は調整が難しい。現に抽選が行われるのは木曜日の午後。既に追い切りが終わっている。出走できる見込みがないのに目一杯に仕上げることはできない。
 結局、ジャニュアリーSは1着が優先出走権を持っていたマルカフレンチ。しかし、2着ビッグホワイト、3着トシザヘネシーは優先出走権がなかった。調整が難しいはずなのになぜ好走できたかというと、両馬共に門松Sからの連闘だった。連闘なら前週にレースで使っているだけに微調整で済む。「権利取り」で入れたのが結果的には吉と出た。しかし、これは稀な例だ。やはり、優先出走権がある馬の方が調整しやすい。
 今週の準オープンではダート戦がないが、サンライズS(中山土曜芝1200m)には42頭、岩清水S(京都土曜芝1600m)には36頭が特別登録している。特にサンライズSは先週のジャニュアリーSで除外された馬や出走組も入り混じり、芝かダートかわからないメンバー構成だ。そのうち、権利2回持ちは4頭、1回持ちは10頭いる。ハンデ戦ではハンデが重い上位3頭が最優先。2回持ちも出走確定。1回持ちは2分の1の割合で出走できる*2
 この権利持ちは『週刊競馬ブック』の馬柱のローテーション欄で☆で表示されている。権利持ちの馬が断然有利とはいえないが、除外を考えずに、レースに合わせた調整できるのは間違いない。ちなみに☆2個はケイエスアイ、コマノルカン、トーセンザオー、プリティメイズの関西勢。どれも芝、ダート兼用馬で強調しにくいが、先週のジャニュアリーSが関西馬掲示板を独占したことを思えば、侮れない。今週の土曜メインは準オープンだが、少頭数のアメリカJCCよりも面白い。 
●お読みになった方は→人気ブログランキングへお願いします。ありがとうございました。

*1:http://www.jra.go.jp/news/200701/011401.html

*2:フルゲート16頭からハンデ上位3頭、2回持ち4頭が最優先。出走権がない馬のための5頭枠を引いた、残りの出走枠を争う