涙のチャンピオンベルト…辻三蔵の「ウィークエンダー弥生賞プレビュー!
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 昨年の最優秀2歳牡馬ドリームジャーニー弥生賞から始動。しかし、例年は10頭前後に落ち着くのが、今年は特別登録の段階で18頭が名を連ねた。名前だけで相手が震え上がったディープインパクトと違い、2歳牡馬チャンピオンの貫禄はなし。
 確かに朝日杯FSと名称が変わった2001年以降、勝ち時計が1分34秒台だったのは昨年だけ(1分34秒4)。前日の雨で若干、馬場が荒れていたとはいえ(良発表)、物足りない内容だ。現にハイペースかと思われた前半5F58秒9は翌週のひいらぎ賞(3歳500万)より0秒4遅い。ひいらぎ賞では好位につけたカタマチボタンが楽勝したことだけに、朝日杯は先行勢がだらしなかったと言える。勝ち時計はひいらぎ賞(1分34秒7)より0秒3差速いだけ。馬場差を加味してもG1レベルではなかった。
 朝日杯FS組の今年の成績は以下の通り。
1着ドリームジャーニー
2着ローレルゲレイロ  シンザン記念3着→アーリントンC2着
3着オースミダイドウ  左トウ骨遠位端骨折→NHKマイルC目標
4着フライングアップル 共同通信杯3着
5着マイネルレーニア  アーリントンC3着
6着マイネルシーガル  ジュニアC1着
 マイネルシーガルがジュニアCを勝ったが、重賞では苦戦が続いている。今年の牝馬オープンを独占している阪神ジュベナイルF組とはえらい違いだ
*1。今や、ものさし馬になり下がったローレルゲレイロシンザン記念アドマイヤオーラに4馬身つけられた。ドリームジャーニーの半馬身差勝利は霞むばかりだ。
 ドリームジャーニーはゲートが速くないだけに今回も後方からの競馬になる。ただ、マイルなら折り合いもつくが、小回りの2000mに対応できるか、不安はついて回る。前半5F61秒8のスローペースで流れた東京スポーツ杯2歳S(芝1800m)では引っ掛かって折り合いを欠いていた。本番を考えたら、できれば、中団につけたい。しかし、鞍上の脚質を加味すれば、無理して行かせることなく、後方で折り合いをつける。そうなると、今回は脚を余す可能性は高い。チャンピオンというよりも、チャレンジャーの立場で挑む弥生賞。チャンピオンベルトが泣いている…。
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*1:阪神ジュベナイルF覇者ウオッカエルフィンSを勝ち、4着ローブデコルテは紅梅S、8着ピンクカメオは菜の花賞を制した。クイーンCでは5着イクスキューズが重賞初制覇した