White White Happy!辻三蔵の「ウィークエンダー。土曜競馬徹底予想!すべてはHappyのために!
人気ブログランキングにお願いします。ありがとうございます。
「この馬、走るわ〜」とケイコをつけた江田照騎手が絶賛したポケットビスケット(中山土曜9R山桜賞)。確かに3週前(8日)の坂路の動きは凄かった。奥平師は「51〜52秒台で感触を確かめて」という指示だったが、先行したシルクグラディウスブリンカーが効きすぎてビュンビュン飛ばす。4Fから12秒4→11秒7とハイラップにも関わらず、ポケビは楽々追走。直線ではニードルポイント(OP)を軽く突き放して、4F48秒7の一番時計をマークした。
 この時計がどれだけ速いかというと、3月に入り、坂路はチップを入れ替えたせいか、時計がかかり始めた。今月、4F50秒を切った馬はたった15頭しかいないが、3週前にポケビが出した48秒7が抜けて速かった。デビュー前は50秒8が精一杯だっただけに、一叩きして大幅に良化した。
 奥平師も「3歳牝馬でこんなに速い時計を出せる馬はなかなかいない。やはり、相当な能力を秘めているよ。江田さんもかなりイレ込んでいたから、リキまないてくださいって言ったほど。フラワーCでも勝負になると思っていたし、除外されたのは本当にショックだった」とかなり悔しがっていた。
 今回は芝に替わるが、「初戦は無理をさせたくないのでダートを使ったけど、芝の方が断然いい。新馬戦で手綱を取ったユタカ(吉田豊)も芝も大丈夫って太鼓判を押していたよ」とむしろ大歓迎だ。確かにダートで勝ったとはいえ、大トビで柔らかみのあるフットワークは明らかに芝向き。ジャングルポケット産駒は全16勝中14勝を芝で挙げている。ポケビがジャンポケ産駒で初めてダートを勝った。確かに勝ち時計の1分41秒0(東京ダ1600m)は平凡だったが、2着シーソングは先週、中山で未勝利戦を勝っている。素質があるからこそ、ダートをこなしたと見ていい。
 前走はスタート直後の芝でダッシュがつくと、好位で折り合いがつくセンスの良さ。直線半ばで先頭に立つと、シーソングに迫られてからもうひと伸びした。抜群のレースセンスに、ジャンポケ産駒特有の勝負強さも兼備している。
 新馬戦で騎乗した吉田豊騎手はフラワーCで小島茂厩舎のシャルロットノアル(出走回避)に騎乗予定だったため、江田照騎手にピンチヒッター。吉田豊騎手もかなり気にかけていたが、今回は江田照騎手のスライド登板となった。江田照騎手は先週、奥平厩舎のタンティモールに騎乗して、新馬戦を8馬身差圧勝。チャンスを確実にモノにして、先週は3勝の固め打ち。昨年の今頃は「ヘッドロック事件」で世間を騒がせたが、今年はレースで存在感を発揮している。
 「最内枠(1番)を引いたけど、スタンド前の発走を考えれば、観客の歓声を受けない分、好材料だね。スタートもいいし、好位2、3番手につけて積極的な競馬をさせる。勝って、フローラSでベッラレイアと対戦したいね」とかなり力が入っている。
 山桜賞は牡馬混合戦とはいえ、 抜けた馬がいないメンバー構成。牡馬の有力1勝馬は分散して皐月賞トライアルに出走。牝馬ミンティエアーなどのフラワーC除外組やアネモネS&フラワーC出走組は来週のミモザ賞(牝馬限定戦、芝2000m)に回る。クラシックトライアルの間に挟まれて、エアポケットになった。ポケビには除外された不運を幸運に変えるPowerがある。すべてはHappyのために!
[山桜賞予想]
◎ポケットビスケット
○シルクプレスト
▲ヴェルトマイスター
☆チャームウィーク
△オペラブラーボ
△ザリーン
●お読みになった方は→人気ブログランキングへお願いします。ありがとうございました。