奥平師の逆襲!辻三蔵の「ウィークエンダー
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 「ジョッキー(蛯名騎手)がレース後、勝ちに行っちゃったと謝っていたよ」とトウショウガナー(新潟土曜8R7着)のレースを振り返った奥平師。スタートは普通に出たが、軽く仕掛けると、ハナを切る勢い。ファインセンテンスが行くのを待つ余裕があったが、誤算だったのはファインがハナに立つのが遅かったこと。外から引っ掛けられると、3コーナー手前から追っ付けながらファインを捕まえに行く。前半3Fは33秒5。これは前開催の北陸S(古馬オープン)より0秒5速いハイペースだった。これだけ速いペースで競り合うと、さすがにキツイ。トウショウガナーは直線に入って、急激に失速。逃げたファインセンテンスも3着に敗れた。結局、離れた3、4番手につけた馬のワンツーだった。
 「レース前、休み明けだから無理せずに競馬して欲しいと言ったけど、勝てると手応えを感じたのだろう。あれぐらいのジョッキーでも熱くなることがあるんだな」と残念そうに話していた。それでも「悔しいけど、これが競馬だ。結果はしょうがない。また、明日、頑張ろう」と気持ちを切り替えていた。そう、今日は今日、明日は明日。今日の流れが明日、続くことは信じない。明日の競馬をどう全力で戦うか。1日1日を積み重ねるしかない。
 日曜日は3頭の未勝利馬が初勝利を賭けて出走する。新潟日曜2Rロージーワールドアルカイックレディの2頭出しだ。奥平師も「この2頭で勝負にならないか」と期待をかける。確かにメンバーは手薄だ。強敵は1番人気のギシアラバストロだけ。経験馬相手のデビュー戦(ダ1400m)で2着している素質馬だ。ただ、今回は初めてのダ1200mだ。テンについていけない不安も若干、ある。そこに付け込む隙がある。
 ロージーワールドは前走、楽な手応えで好位につけたが、4コーナーで急激に失速。13着に大敗した。師曰く、4コーナーで馬群に揉まれて、ハミを取らなかったとのこと。それだけに「今回は気を抜かないようにアンミツさんにビシビシ追ってもらうつもりだ。前に行く馬がいないのなら、ハナを切る」と気合が入っている。血統を紐解けば、父はBCマイルを制したウォーチャント、母系には米国G1馬が数多く見られる良血だ。叩き2戦目だった前走は前半3F34秒4で楽々先行したようにスピードは見せた。今回がキャリア3戦目。一戦ごとにレース内容は良くなっている。思い切ってハナを切れば、残り目は十分だ。
 アルカイックレディ新潟競馬場に水曜日から滞在。前日発売で穴人気になっているが、前走も師は密かに期待していた。後方で砂を被って、走るのをやめたが、2戦目の今回は本気。後藤騎手を配して、変わり身が見込める。ギシアラバストロが強いのは確かだが、どちらも一発狙っている。
 新潟日曜4Rメジロポラリスは兄ニコラス(5勝)に似た好馬体の持ち主。ただ、脚元に不安を抱えて、デビューまで時間がかかった。「牧場でひっくり返って、大ケガをして、競走馬になれないと言われていたほど。それだけに前走は無事にデビューさせることに専念した。しかし、前走が出走させるための調教なら、今回は勝ちに行く調教だ」と奥平師は言い切った。前走後、すぐさま運動を開始。毎日、閉門間際に、南ウッドコースを長めから乗り込んでいた。直前追い切りは南ウッドコースで5Fからビシッと追い切った。力強い脚捌きで僚馬を3馬身突き放した。急仕上げだった前走とは動きが違う。体が絞れて、良化は歴然だ。 
 ヤマニンピボワンヌ、リカオーナインが人気だが、能力には疑問符が付く。ヤマニンピボワンヌは前走、突き抜けそうな手応えで案外と伸びなかった。走破時計も平凡で内容的には物足りない。リカオーナインは前走で3着したが、勝ち馬に7馬身チギられていた。2、3着したときは11、8番人気と評価が低かった。3走前、1番人気に推されたときは9着に大敗している。人気で勝てるほど、強い馬ではない。同じく2戦目のマンハッタンナイト、ホライズンピアスが前日発売で売れているが、変わり身ならメジロポラリスの方が上だ。今回はダ1200mから1800mに替わる。前走も上がり3F37秒4と終い伸びていたように、距離延長は大歓迎だ。末脚を生かせば、勝てる力はある。
 未勝利馬にとって、残されたチャンスは少ない。今回がラストチャンスのつもりで挑む。奥平師の断固たる決意が伝わってくる。
[新潟日曜2R]
◎ロージーワールド
○ギシアラバストロ
▲アルカイックレディ
△ゼネラルメデューム
△リヴィール
△ベイジュ
△ゴールドクリッパー
[新潟日曜4R]
メジロポラリス
○ヤマニンピボワンヌ
▲リカオーナイン
△ローリングソバット
マイネルセグレイト
△コスモシウテクトリ
△ウインエンパイア
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